陽気なイエスタデイ

donviajero.exblog.jp
ブログトップ
2009年 03月 05日

映画

観る映画のことではない。
出演した映画のことである。

町営の山小屋でアルバイトをしていたときだった。
その小屋の宣伝映画を創るということになり、
観光課の所長さんから主演を指名されたのだ。

ストーリーはいたって簡単。
とてもアカデミー賞を狙えるようなものではない。
山小屋で働いている一人の好青年?を訪ねて、
恋人が登って来るというものだった。
恋人役は、同じ時期にアルバイトをしていた
後輩のK君の妹。もちろん逢ったことはない。

念のためにK君に尋ねた。
「おい!おまえの妹って可愛いか?」
「兄貴のオレが言うのもなんだが、可愛いよ!」
心のなかで快哉を叫んだね!

ところがである。いざ、撮影の段階で、
ストーリーを変えるという連絡が入った。
兄貴のもとへ妹が訪ねてくるものになってしまったのだ。
こうなれば、当然の成り行きとして、
本物の『兄妹物語』と相成るわけだ。

私が主演のはずであった『山岳純愛物語』は、
遥かアルプスの風に吹き飛ばされて、
どこかへと消え去ってしまった。
そして、主役はK君となり、私は他、数名の脇役となり、
重い荷を運ぶボッカ姿で、チョイと出てくるだけに終わった。

果たして、何故そうなってしまったのかは、
その妹さんが小屋へやってきて、納得したのであった。

by don-viajero | 2009-03-05 20:50 | | Comments(0)


<< マイレージ      一言居士 >>