陽気なイエスタデイ

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2010年 02月 13日

Mr. Lonely

-遠い地平線が消えて 深々(ふかぶか)とした
  夜の闇に心を休めるとき はるか雲海の上を‥‥-

ご存知、FM東京の「ジェット・ストリーム」。
故・城達也のナレーションだ。
スポンサーは当時、鶴のマークのJALだった。
海外旅行が夢だった時代、若者たちが海外に想いを
馳せるに貴重な番組だった。
ご多分に漏れず、私もその一人であり、しかもそのJALに
乗って外国へ行くのが夢だった。
そして、BGMで流れていたのが「Mr. Lonely」。

私のマイレージはアメリカン・エアーラインズのものだ。
JALが同じワンワールドのグループ。
昨年来、ニュースで賑わせていた、経営難に陥ったJALが
デルタのグループ・スカイチームに入るか、ワンワールドに
残るか。形勢はデルタが有利だった。
いまだかつて、JALに乗ったことのない私は、今回を逃せば、
せっかく貯めた無料航空券を使って、JALでヨーロッパへ
行けなくなる。そう思った。

夜の静寂(しじま)を飛行する翼は、ようやく、JALに
乗れたという、私の充実感を満たしてくれた。
当然のごとく、目を閉じれば、脳裏を過るようにして
甦るのは、あのナレーションとBGMだった。

リスボアのバスターミナル、セッテ・リオスからナザレへ
向かうバスのなか、レターメンのあの曲が流れてきた。
原曲のボビー・ヴィントンの甘ったるいテイストとは、
だいぶかけ離れたものだが、やはり、耳に慣れていたのは、
'70年代にヒットしたレターメンのものだ。

旅に出れば、この歌のように一人きり。まさに“Mr. Lonely”。
でも「I'm not a soldier.」。兵士として戦場にいるのではない。
毎日が、非日常の世界への扉を開ける、楽しい一人旅なのだ。

by don-viajero | 2010-02-13 20:19 | Portugal | Comments(0)


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