陽気なイエスタデイ

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2010年 03月 05日

至福の時

本棚から、背文字のタイトルが日焼けして、すっかり、
うすくなってしまった一冊を取り出す。

いつに間にか、上部に降り積もったホコリを払い、
パラパラとページを捲る。昔、読んだ記憶を追う。

今では、そんなことはしないが、ページを開ければ、
赤線や青線が引かれている箇所がある。
何故、このページの、この文章に引かれているのだろう?
しかも、赤と青に区別して‥‥?
ロッキングチェアーにもたれかかり、軽く目を閉じて
“あのころ”を思い巡らす。

ある人は、読み終えれば、友人にあげたり、古書祭に
提供したりして処分する。
私は違う。ひょっとしたら、いつの日か、この本の、
このページを捲るときがあるのでないか?
これは、若いころから本を手にしたことのある者だからこそ、
味わえる醍醐味だ。
そして、あのときとは明らかに違う衝撃が、自分を
捉えるのではないか?だからこそ、あのとき、あの店で
買った本は自分の手元に残しておきたい。

数十年前の“若者”が赤ペン、青ペンで引いたページの前後を
読み返す。その時代への想いが駆け巡る。

小鳥たちが、芽吹きの始まろうとしている枝を忙しなく飛び交い、
福寿草の蕾が、その鮮やかな黄色い花びらを誇らしげに広げ、
春の喜びを告げるように、私も歳相応の新たな発見を喜び、
時間だけが、至福の流れを静かに刻んでゆく。

PS: 今朝、3時に目が覚めた。そのとき「ラジオ深夜便」で、
   初めて、浅川マキが逝去(1/18)したことを知った。
   彼女の追悼番組だった。
   ´70年代の歌は、旅と街と夜がとめどなく広がる空間が、
   プンプンしていた。あの時代が一つ、死んじゃった‥。
   「さよなら、アバよ!浅川マキ!」‥‥合掌
  

by don-viajero | 2010-03-05 20:38 | | Comments(3)
Commented by riojiji at 2010-03-06 09:06 x
わたしもあの日の「ラジオ深夜便」聞いてました。
アングラ歌手の代表的とも言われた、淺川マキ・・
ほんと あの時代が一つ死んじゃった・・・でしね。
最近の「ラジオ深夜便」70年代の歌を 放送するようになりましたね・・70年代を生きてきた我々も 「ラジオ深夜便」の仲間入りした・・ってことかな(笑)
Commented by DON VIAJERO at 2010-03-06 20:19 x
ほんと、驚いたよ!
そういえば、ちょっと前、山崎ハコが「深夜便の歌」を歌っていたね!(「酔いどれ流れ歌」のLP持っているんだ!)ハコってマキを明るくしたキャラクターだよね!
ところで、日曜担当の宇田川さんって、なが~いことやっているよ!怪物だね!(笑)
Commented by DON VIAJERO at 2010-03-06 20:47 x
間違えた!
「酔いどれ流れ歌」・・×
「流れ酔い唄」・・・・〇


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