陽気なイエスタデイ

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2010年 03月 18日

同窓会

土手には、満開の桜並木が競うように大ぶりの花びらを
咲き誇り、目の前に広がる河川敷には、整備され、
緑が眩いサッカーコートやパターゴルフ場、野球グランド。
そして、青空に映えて、満々と透き通った水を湛えた
50mの温水プール。

土手から一段下がった場所には、立派な炊事場が並び、
ムンムンとむせ返るような新緑の匂いがする芝の上には、
色鮮やかなテントやブルーシートが敷かれている。
その周りを大勢の友らが和気藹々と談笑している。

今日は中学卒業以来、初めての同窓会。
しかも野外とは!役員も粋なことをやるじゃないか!
そこには、三年間一度も替わらなかったクラスの同級会や、
それぞれの出身小学校の同級会も絡み、いささかややこしい。

懐かしい顔、顔、顔‥‥。
歳相応の顔もあれば、最終の記憶のままの顔もある。
なかにはモザイクまでかかった顔まである。
それでも、声だけは確かな記憶がある。

日中の気温はグングン上昇し、サッカーや野球、ゴルフに
興じていた者たちは、その緩んでプクプクしてしまった体形を
隠すように、Tシャツのまま次々とプールに飛び込む。
禿げ上がってしまった頭や、白髪の混じった男どもに比べ、
女性たちは髪も染め、誰もが若々しく、楽しそうに会話に
花を咲かせている。

私はかつてのように、自分のクラスはそっちのけで、
それぞれのクラスを渡り歩き、語り合い、注がれた
生ビールを旨そうに飲み干す。

真夏のような暑さに誘われ、やおら、シャツを脱ぎ捨て、
プールに向かって走り出す。
私の鍛えられた身体は衆目の的だった。一気に往復泳ぎ切り、
みんなのなかに戻った私は、すっかり、同窓会の主役に
なってしまっていた‥‥。

by don-viajero | 2010-03-18 19:55 | | Comments(0)


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