陽気なイエスタデイ

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2010年 04月 07日

晋山式

2002年10月、和尚の晋山式。
この日のための袈裟を含めた身形だけで一千万円以上。
式自体の総費用は莫大なものになったことだろう。

浄土宗の総本山は京都・知恩院だ。
当時、芝・増上寺の第87代法主であった故・寺内大吉氏が
列席した。寺内大吉と言えば、我々の世代ではベレー帽を
被った直木賞作家としてご存知であろう。
その増上寺は浄土宗の大本山にあたる。

『葬式なんか、要らない』島田祐巳著。
宗教学者である著者が、決して葬式無用論者でないことは
明らかだ。ただ、他国と比べあまりにも高額になって
しまった、日本の葬式仏教や葬祭関連のことを考察している。

欧米諸国はそれほど葬式費用がかからないが、日本の寺同様、
荘厳華美な教会を維持するのには、やはり金がいる。
彼らは、我々多くの日本人とは雲泥の差の信仰心があり、
毎日曜ごとに行われるミサに寄付をし続けているし、
チャリティなどでの金集めもする。

日本の場合、寺が事あるごとに寄付を募ることは、
いたしかたあるまい。
しかし、それは総本山なり、大本山に上納される
仕組みになっていることも事実である。

最近、増え始めた「家族葬」。
昨年、私の友も、尊父を送り出すにあたり、家族だけで
丁重に済ませた。私の父は「戒名は要らない」という遺言で、
現世の名前のまま、菩提寺の和尚に執り行ってもらった。

義理が罷り通る世の中。リタイアした身ならば、
最後ぐらい、真に哀しむ者たちだけで送り出して
もらいたいものだ。

by don-viajero | 2010-04-07 19:29 | エッセー | Comments(0)


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