陽気なイエスタデイ

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2010年 05月 17日

「ワンス・アポン・ア・タイム」

昨日、走れなかったので今日は休日にした。

「ウフフ」と山が笑っている。
パッチワークはなにも秋ばかりではない。
新芽の若緑、深緑の濃い緑、少し高い所では、まだ芽吹きの
始まっていないこげ茶色。そして、そんな山々の奥に広がる、
この時季にしては、ベッタリと多めの雪を纏ったアルプスの白。

ほとんどの田圃は田植えを終え、水を張ったなかに
水鏡として山々を映し出している。
水面(みなも)を軽やかに渡る爽やかな春の微風(そよかぜ)は、
植えられたばかりの早苗たちを静かに揺らしている。
ときおりムッとするアスファルトの上を覆う、若芽の葉から
差し込む木漏れ日が小躍りしている。

昨日は、仲間と作っているもち米の田植えだった。
一時間ほどで手植えも終わらせ、昨年暮れに残ったもち米で、
七臼の餅つき。古代米の赤米を混ぜたものやヨモギの草もち。

ご苦労会のなかで、れんげ米の話しがまとまった。
「ところで、れんげ米のことはどうなったの?」
「何言ってるだい!
 この前、種まきのあとのご苦労会でMさん、
 『俺に任せろ!俺がれんげ部長としてがんばるよ!』って
 宣言したの覚えてないのかい?」
「?????かなり酔ってしまったので‥‥。申し訳ない!
 すっかり脳みそから零れ落ちていました!」
あのときの話題が、完全に記憶から消えていた私だった。

その夜、つきたてのお餅と、田植えのとき畦で採った
ネンブル(ノビル)を肴に、焼酎を飲みながら目を閉じると、
「ワンス・アポン・ア・タイム」に耽る一人の中年男が、
満面の笑みを浮かべ、一面に広がるれんげ畑で戯れていた。
「あった!あった!真っ白なれんげ草だぁ!」‥‥。

れんげ草

by don-viajero | 2010-05-17 20:09 | ずくの会(米作り) | Comments(0)


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