陽気なイエスタデイ

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2010年 06月 13日

閑話休題

ここ最近晴天続きだったが、どうやら明日あたり
「閑話休題」よろしく、私の住む地方でも梅雨入り宣言が
ありそうだ。

とりわけ人生に本題も余談もあるわけではないのだが、
格段無駄話ではなくとも「あだしごと」は、いくらでも
存在するのではないだろうか?
私自身、人生の「寄り道」がちょっとした「閑話休題」に
入る前の生き方のような気がする。

ところで、最近まったく傾向の異なる本を手にした。
それは、私の読書歴のなかでも「閑話休題」前の、
一服の清涼剤のように、人の優しさに触れるものだった。

加納朋子の「ささらさや」。
新婚後、生れたばかりの赤ん坊を残して、突然交通事故で
死んでしまった旦那。あの世へ行けず、彼の姿を見る事の
出来る人物に一度だけ乗り移り、頼りない未亡人「さや」さんを
励まし続ける。そんな「さや」さんが移り住んだ「佐々良(ささら)」
での出来事を綴った物語だ。
そして、その姉妹本の「てるてるあした」。
こちらは「佐々良」での「さや」さんを取り巻く、一癖も二癖もある
三ババの一人、久代さんの家に転がり込んだ中学出の
「照代(てるちゃん)」が出会う不思議な体験物語。

役者が台詞(せりふ)のない行間を演じるような器用な
生き方はできないが、無聊(ぶりょう)な日々を送るなかで、
些細な会話での一言が、煌くように思わぬプレゼントと
なることがある。

「燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」
(小さな人間は、大きな人間の志が判るはずがない)
左見右見(とみこうみ)の生き方も、これ楽しからずや!
といったところかな‥‥。

by don-viajero | 2010-06-13 14:47 | | Comments(0)


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