陽気なイエスタデイ

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2010年 08月 15日

女流作家

お盆に入った途端、めっきり涼しくなってきた。
我が家の庭にはチラホラとコスモスも咲き始め、
萩も先週あたりから次々とつぼみを開花し始めている。
朝夕の空気もすでに秋のものが混ざり始め、
木々の緑にもいっときのような猛々しさが失せてきた。

ずっと以前から私のなかでは、季節の変わり目として
一年の折り返しがこのお盆のような想いがある。
ということで、上半期読み終えた本について‥‥。

源氏物語は紫式部、枕草子は清少納言といったように、
日本における小説の本流は女流作家によるもの
かもしれない。おそらく、人生の驥尾において女性のほうが
男性より優れているのだろう。

年初読んだ宮部みゆきの『孤宿の人』後、書き手が女性の
ものを多く読んだ。恩田陸(以前から恩田ワールドには
嵌っているのだが‥)、加納朋子、村上由佳、瀬尾まいこ、
中島京子‥etc。昔、倉橋由美子を貪るようにして何冊も
読み漁っていた時代以来だ。

のび太がタイムマシンに乗って時間を越えて
「どこでもドア」で世界を回るように、本を開けば
なんでもできる。書物の世界での出会いには限りがなく、
様々な人々と心のやり取りが可能だ。
純真無垢で可愛い‘阿呆のほう’と名付けられた少女の
言葉が生の声として聴こえ、彼女の一つ一つの飾り気の
ない行動に涙したように、時代物を読めば何年も前に
生きていた人と同じものが見れるし、ひょっとしたら
見ず知らずの女性に恋するかもしれない。

今年の残り、はたしてどんな本を手にとり、どんな人々との
出合いが待ち受けていることだろうか‥‥。

気がつけば、ヒグラシの代わりにコオロギが鳴き始めている。

by don-viajero | 2010-08-15 16:36 | | Comments(0)


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