2011年 03月 02日
20世紀初頭に造られ、かつてはサトウキビを運んでいた 蒸気機関車が、トリニダー駅から20キロほど先のロス・ インヘニオス渓谷にあるイスナガまで木製客車を引き、 観光列車として走っている‥‥。 そうガイドブックには記載されていた。翌朝、9時半発の 列車に間に合うよう、カサから数ブロック先にある駅へ行った。 ところが、機関車の近くにいた人に訊いたら、今は動いて いないと言われてしまう。彼に写真を撮ってもらい、急ぎ足で 街中へ引き返す。 機関車トーマスみたいだ‥ 目に飛び込んだ『Cuba Tour』の事務所に入って、 イスナガ行きのツアーがあるか訊ねると、10時出発で 昼食込19CUCだと言うので、すぐさま申し込む。 事務所で10分ほど待つと中型の観光バス(中国製:Viazulを 含めキューバの観光バスはすべて中国製だ)が横付けされた。 すでにホテル周りをして乗せてきた客が10人ほど。 事務所からの客は私を含め3人。走り出す前、ガイドの青年が 訊いてきた。 「What language is good ?」 「English !」ガイドが頷く。続いて 「French !」やはり頷く。私が最後尾の座席から大きな声で 「Japanese !」。彼はすかさず笑みを浮かべ、 「No, I can’t speak Japanese.」当たり前だよな(笑) 車内から軽い笑いが零れる。 この谷には18世紀末から19世紀末にかけて広大な サトウキビのプランテーションがあり、最盛期には 3万人もの黒人奴隷を使役し、70以上の製糖工場が あったそうだ。その奴隷を見張るために建てられたのが 7層高さ44mの『イスナガの塔』だ。 最上階の眺めから、かつてサトウキビで埋め尽くされた 光景を思い描く。 しかし、同行のツアー客たちはカフェでくつろぎ、誰一人 この塔に登ろうとはしなかった。 イスナガの塔 かつてサトウキビ畑で覆われていた土地 バラデロからトリニダーの車窓から見た一面のサトウキビ畑
by don-viajero
| 2011-03-02 20:12
| Cuba/Mexico
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Comments(2)
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riojiji
at 2011-03-04 07:25
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「What language is good ?」
「English !」ガイドが頷く。続いて 「French !」やはり頷く。私が最後尾の座席から大きな声で 「Japanese !」。彼はすかさず笑みを浮かべ、 「No, I can’t speak Japanese.」当たり前だよな(笑) 車内から軽い笑いが零れる。 この光景 一緒にベトナムを旅した私には、don-viajero さんの でかい声がバスの中で ・・目に浮かび 大笑いや!!
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DON VIAJERO
at 2011-03-04 20:18
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