陽気なイエスタデイ

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2011年 07月 01日

梅雨

久々に、本棚から山頭火句集を引っ張り出して、
拾い読みした。
-山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く-

今年、夏至(6月22日)の日。しみじみと真っ青な空を
見上げた。目に映り、耳に飛び込み、肌に触れ、深呼吸して、
その味に酔い、香りを嗅ぐ。五感に響くあらゆるもの
すべてを吸収しようとした。それは、胸の奥底までが
爽やかさに溢れ、クールミントガムでも噛んでいるような
初夏の風を辺りに撒き散らし、スカッとした空間を
広げていた。

梅雨に入ってからここ数日、高温多湿な日々が続き、
ちょこっと晴れたと思えば、必ず雨が降ってくる。
周りの空気ばかりか、身体や心のなかまでもが、湿気に
捕われてしまい、カビが生えてきそうな毎日が続く。

それでも、そんな梅雨の合い間に雲を払うようにして
見え隠れする山を、車を停めて眺める。谷あいに残る
雪の塊が、見えるたびに小さくなってゆく。

薄暗い雨降りの朝、トタン屋根を打つ賑やかな音や、
水を張った田んぼを静かに叩く雨音を寝床のなかから聴く。
それは、カーテン越しから子供のように青空を期待する
ワクワク感でなく、しっとりとした‥大人の落ち着きを
伴い、目覚めの早い私を二度寝に誘い込むような感覚だ。

地球は我々にすばらしい‘時’を与えてくれることも
あれば、難しい試練も投げかける。

山頭火の歌には続きがある。
-春夏秋冬 あしたもよろし ゆふべもよろし
  すなほに咲いて 白い花なり-

日々こうあって欲しいものであるのだが‥‥。
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十薬(ドクダミ)

by don-viajero | 2011-07-01 20:11 | | Comments(0)


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