陽気なイエスタデイ

donviajero.exblog.jp
ブログトップ
2012年 02月 05日

余生

明らかに、この言葉を使っても違和感のない年齢に
近づいてきた‥‥。

人生のなかでも、とりわけ心身とも変化を遂げるのは、
おそらく中学生から高校生になったときではないだろうか。
すでに幼体からの変態を遂げた先輩たちを前にして
おどおどしていた我々は、まさにこれから脱皮しようと
もがいていた。見た目からは本当の姿は判らないにしても、
それぞれ発する匂いが漂っていたはずだ‥‥。

屏風岩で墜落したとき、一瞬でも『死』が過(よぎ)った。
友人らと登った剣岳でも源次郎尾根を終え、長次郎雪渓
左俣下降でK君(『熊の岩』文中のK氏とは別人)が雪渓を
踏み外して滑り落ちていった。
-あぁ‥あいつはこれで死んじゃうんだなぁ‥-
我々の下方でスピードを上げ遠ざかってゆく彼をなす術もなく
眺めていた。

大仰(おおぎょう)な言い方をすれば、死をも怖れず登ることに
熱中していた青春時代。もしあのとき死んでいれば、
我々は脱皮を終えてから、ほんの短い余生を燃え尽きて
終わっていたのかもしれない。

運よく今日まで生きてきている。山で死ななくとも、交通事故に
巻き込まれて死んでいたかもしれないし、病に倒れることだって
可能性としてなかったとは限らない。

はてさて、いままで生きてきた人生の半分は無理であろう
余生には、なにが待ち構えているのだろうか‥‥。
f0140209_1662524.jpg

今日も感動的な朝陽を拝むことができたし、
恒例のフルトレもこなせた‥‥しっかり汗を流した後の
気持ちよいシャワーを浴び、美味しいビールも飲めた‥‥。

穏やかな余生の入口を楽しんでいるのかもしれない‥‥。
f0140209_1674175.jpg

オレンジ色の光が木立を影にして壁を照らしている。

by don-viajero | 2012-02-05 16:10 | エッセー | Comments(2)
Commented by パーチ at 2012-02-05 23:39 x
一度、死にかけて助かった人間って結構長生きするのかもしれないよ。
うちのおふくろも以前、大腸癌で死にそうになって助かってからしぶとく生きてんもな~。
オレも長生きするかな。
ボケてまであんまり長生きしたくないけどね。^^
Commented by DON VIAJERO at 2012-02-07 06:28 x
ボケると結構長生きするんだよねぇ!
悩みや欲がなくなるせいかな???
まぁ、死に方としては老衰のような自然死が
最高かもね!


<< 新雪の朝      Crystal Ⅱ >>