2012年 02月 24日
地下鉄の駅を人混みに交じって掃き出されるようにして 降りた。出口に向かい階段を上がるころには、周りには 誰もいなくなっていた‥‥。 隙間なく雲に覆われ、太陽すら見えない暗い空は、いくら 方向感覚の鋭い私でもさっぱりわからない。しかも街には 人っ子一人いない。でも、どこかで見たことのある風景だ。 -そうだ‥ここは広尾かもしれない‥でも、どうして? 俺はいったい何をしにここに来たのだろうか?- 一瞬にしてすべての息づかいが消えさったかのような街を しばらく歩くと、雑多な路地にぶち当たった。 -あっ!ションベン横丁だ! あれ?これって前に夢で見たことがあるような‥‥?- そこからがちょっと違った。 薄暗い地下道の向こうには、アコーディオンを弾いている、 大腿部からくたびれた靴まで、すっくと伸びた棒が気味悪く 映っている傷痍軍人の姿が見えた。 静かに近づいても外の明るさを背にしているせいか、 顔がはっきり浮かんでこない‥‥。 その場面で目覚めた。 再びそっと目を閉じ、夢の中に現れたことのあるデジャ・ヴュを、 再現しようとしてみた。 それは前回と今回見た夢の中身を検証するように‥‥。
by don-viajero
| 2012-02-24 20:07
| 夢
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