陽気なイエスタデイ

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2012年 12月 09日

盲目の歌い手

「日本のホセ・フェリシアーノ」なんて冠は、長谷川きよしに
対して失礼である。

ここ最近、何回か某国営放送の深夜番組から懐かしい長谷川きよしの
歌声が聴こえてきた。彼のデビュー曲は『別れのサンバ』だ。



結婚する数ヶ月前、私は京都でまだ学生をしていた竹馬の友・A ちゃんと、
やはり学生だった和尚とで、京都で開催中のお登紀さんと長谷川きよしの
ジョイント・コンサートに出かけた。
『別れのサンバ』はもとより、ケーナの名手ウニャ・ラモス作曲の
『灰色の瞳』(訳詞・加藤登紀子)、ファドの女王/アマリア・ロドリゲスが
歌った原題で『Havemos de ir a Viana」/「ヴィアナへ行こう」、
お登紀さん作詞作曲で「怪傑ゾロ」を称えた『仮面の騎士』、You Tubeで
見つけられなかったが、当時長谷川きよしの奥さんであった津島玲作詞・
長谷川きよし作曲/編曲の名曲・「死者のカルナバル」etc‥‥。

終了後、三人で鴨川沿いにあるお登紀さんのロシア料理店「キエフ」
繰り出したことは云うまでもない。なんと、そこにはすでに二人が
カウンター奥の椅子に腰掛け、疲れを癒すように静かに飲んでいた。

窓越しに、鈍色(にびいろ)の空からハラハラと舞い落ちる雪を
眺めながら、久しぶりに、誰もいない家の中で大音量にして、
LIVE版LPをハイボール片手に聴き入った‥‥。
目を閉じれば、ステージ上では若かった二人の快活な歌声が響き、
会場の一角に、すっかり酔い痴れている我々三人がいた。

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by don-viajero | 2012-12-09 19:31 | エッセー | Comments(0)


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