陽気なイエスタデイ

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2013年 07月 31日

『猫』

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生れてようやく目が見えるようになった
ばかりの捨て猫を見つけた。

「僕(オス)を育てて下さい!ニャ~」
円(つぶ)らな眼(まなこ)に可愛らしい
猫なで声で訴えているようだった。

ところが、これが大間違いだった。
そもそも猫可愛がりし過ぎたのかもしれないが、
あいつはただただ猫被りをしていただけだった。
その食欲の凄さといったら、
「猫にマタタビ、お女郎に小判」だ。
すっかりデブ猫に成り果て、食事のとき以外は
鼠とらぬ猫で寝てばかりいる。
三年飼っても三日で恩を忘れていやがる。

たまの休日、猫の額ほどの庭弄りで、猫の手も
借りたいというのに、今日もあいつはデカイ腹を
出して高鼾!俺は横目でため息をつきながら、
ひたすらネコ(一輪車)をおし続ける‥‥。

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by don-viajero | 2013-07-31 20:19 | 超短編小説 | Comments(0)


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