2013年 11月 10日
普通のそれぞれが独立した物語を織り成す短篇集なら、 ページを閉じてしばらく積読状態でも、何の差し障りも ないが、これが一話、一話関連した短篇連作となれば、 そうはいかない。一つの物語が終われば、そこには余韻が 漂い、いとも容易く次の章へと誘(いざな)う。 『そこに薔薇があった』打海文三著。 これは連作短篇集だ。最後の第七話を読み終えてしまうには、 あまりにも口惜しくて、あえてページを捲らなかった。 大風が赤や黄色の木の葉を撒き散らす音を聴き、雨が降り 始めた日曜。ホットウィスキー片手に、第一話に出てきた 女性が、再び登場した最終章「美しい年齢」を静かに読み終え、 本を置いた。 -薔薇をもとめてきたのではないが、そこに薔薇があった- ※ホットウィスキー ティーパック、シナモン、クローブ、砂糖、ウィスキー、湯
by don-viajero
| 2013-11-10 14:25
| 本
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