陽気なイエスタデイ

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2015年 03月 09日

お返し

理解不能なカンボジア語の飛び交う喧騒のなかを歩いていた‥‥。

突然、背後から大きな声の日本語が、排尿の臭いと湿気と暑さで
息苦しく澱んでいた空気を引き裂いた。「Fあんちゃ~ん!」
私に対してこう呼ぶのは彼女しかいない‥‥。

徐に首だけ捻って振向くと、笑顔を取り戻した七歳下の従妹M子が、
人混みに紛れて、その鋭い視線をしっかりと私に向けていた‥‥。
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≪プノンペン・セントラルマーケット≫

若いころ、ルーツで探し当てた叔父の娘(当時中学生の次女)だ。
そのときからの付き合いだから、かれこれ40年近くになる。

1月23日、川崎の娘宅を早朝出発して、叔父やその長女の
旦那のときのように、献杯の挨拶を指名されるのかな‥‥?
そんなことを考えながら、首都高を小松川の告別式会場に
向かって、車を走らせていた‥‥。
 
「Fあんちゃん、素敵な織物がこのマーケットにあるから、
 一緒に選ぼう!」
「そうだな!!!それよりか‥もう涙は出つきしたかな?」
「うん、息子も私も前を向いて歩いているから大丈夫だよ!」
「それは、良かった!」

先日、無事七七忌法要を済ませた挨拶状とともに送られてきた
お返しのカタログのなかに、鮮やかなディープブルーのカンボジア
布に似た品が載っていたことが、こんな夢へと導いたのかも
しれない‥‥。

彼女が私の『夢』に登場するのは、これが初めてのことだった‥‥。

by don-viajero | 2015-03-09 19:57 | | Comments(0)


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