2007年 06月 17日
昨夜、ハチに右手中指を刺された。 まさかハリを持っているハチとは露知らず、 払い除けた時である。 ネットで調べてツチバチの一種だと解る。 今年になって初めてだ。 今は、左手のそれよりも、二倍ぐらいに腫れ上がり、痒い。 年に二、三回は刺される。 幸い、私にはハチアレルギーなるものはない。 こと、これに関してはある意味、矜持の念を持っている。 〈ハチの襲来後、撮影〉 昨年のことである。 1月下旬。イエメンを旅した折、世界遺産『砂漠の摩天楼』・ シバームで、街を見下ろす丘の上でのこと。 誤って、トレース沿いにあったハチの巣を踏んでしまい、急襲された。 日本のクマバチを倍にした体の持ち主で、胸部が黒、腹部が黄色。 クマバチとは逆色である。身に付けていたムシュッダという、 大きなスカーフで振り払いながら、逃げ惑ったものの、腿の裏 二ヶ所、足首に一ヶ所刺されてしまった。腿のほうはそれほどでも なかったのだが、その夜、足首はひどく腫れ、翌日は靴を履くのにも 難儀であった。 9月初旬。我が家の庭で茗荷を収穫している時である。 葉の裏に巣を構えていたホソアシナガバチに腕、手の甲、 薬指と中指の付け根の計四ヶ所刺された。 このハチは小振りなくせにスズメバチ(過去二回刺されたことがある) よりはるかに痛いのだ。 そして、その月の下旬。 仲間で飼っていた、スガレことクロスズメバチの巣を猿に 悪戯され、周りを興奮して飛び交っているヤツに足元数ヶ所、 裾から這い上がったヤツに臀部一ヶ所、さらに追い討ちを かけるように、眉毛の横をやられた。 この時は一時間もしないうちに、お岩さん状態になってしまった。 痛さはそれほどでもないが、猛毒の持ち主だ。 小学時代は軒下のアシナガバチの巣を獲り、その幼虫を 生のまま食し、中学時代は友人等と、串刺しにしたコオロギの腿を 真綿につけ、そこにきたスガレに与え、巣に持ち帰るヤツを 追っかけまわし、巣を見つけ、煙幕(主にセルロイドの下敷き) で炙って燻りだし、根こそぎとって、川原での飯盒で炊いたスガレ飯。 しかし、なんといっても一番はスズメバチである。 とりわけ、スズメバチはその大きさからバター炒めは最高の 美味である。 -おいしかったなぁ!- こうしてみると、昨年は多くのハチ達の亡霊に 襲われたことになるのかな? その珍味を相伴に与ってきた者としては、ハチ塚なるものでも 造って、丁重に弔わなければならないのかと思うこの頃である。
by don-viajero
| 2007-06-17 22:52
| エッセー
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