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陽気なイエスタデイ

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2007年 07月 02日

今日7月2日から五日間は『半夏生』である。
24節季72候の一つで、好きな言葉の一つでもある。

冬の峨々たる稜線を眺めるのもすばらしいが、
重く憂鬱な鈍色の空から解き放たれた、梅雨の晴間。
青空に照らされ、緑溢れる中に残った硬く締まった白い雪渓。
心躍る季節だ。
茹るような盛夏の前、半分位の夏、
すべてが生き生きしている候と勝手な解釈をしている。
正確には‥‥半夏(カラスビシャク)という薬草が生える頃‥‥
昨日、スーパーのチラシにもこの文字が躍っていたが、
果して、どの位の人々が意識したことだろうか?『半夏生』を‥‥。

言葉には、言いえて妙というものは数々出くわすが、
聞いてて妙なことも間々ある。
某ラジオで女性レポーターが
「みなさん、今夜は仲秋の名月です」
「な、なんと満月です」
これには呆れた。
因みに、この満月の前日は『待宵(まつよい)』。
翌日は『十六夜(いざよい)』いい表現だ!
当日、曇って見えなくともちゃ~んとフォローした日本語である。
「草場の陰から虫の音が聞こえます」
これなんかは、流石に聴視者からのクレームで訂正した。
台風で大水が流れている山間集落の実況放送。某テレビ局
「上流から大量の真水が流れてきます」
-当たり前だ!海水が流れてきたら一大事だ!-

『季』から逸れてしまったが‥‥。
先日、詐欺容疑で逮捕された緒方元公安庁長官の会見中、
突然、彼の携帯着信音が鳴った。そこで一人の記者が
「緒方さん、今の曲なんだか判りますか?」
「知らないよ」
「スティングって映画の曲ですよ」
「それがどうしたの?」
「その映画は騙し騙される詐欺師の物語なんですが‥‥」
さすがの彼も驚いて
「あとで違うのに替えます」
と言ってはいたが、ばつが悪そうであった。

本題に戻ろう。
季節は巡り巡って、一年があっという間に過ぎ去る。
年を重ねる毎に一年が経つのが早い。というより早く感じる。
何かの本で読んだのだが、それは簡単な数式で理解できるのだ。
赤ちゃんが生まれて一歳を迎えた時、その一年は赤ちゃんにとって
一分の一。5歳になれば五分の一。50歳になれば五十分の一となり、
年々、その値が小さくなる。‥‥なるほど!

by don-viajero | 2007-07-02 20:54 | エッセー | Comments(0)


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