陽気なイエスタデイ

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2007年 07月 06日

旅 -序章-

この年の9月初旬、まだ里では暑さも残る中、
山小屋でのアルバイトで得た僅かばかりの金を手に、
沖縄を目指して旅に出た。
一番安く行ける方法は?
それは、最も燃費のいい原付バイクだった。
ツェルトをザックに押し込み、
愛車バーディに颯爽と跨り家を後にした。

紀伊半島をぐるりと周り、大阪を過ぎ、
目に飛び込んだフェリーの看板。
些か疲れていた私は、フェリーで九州へ渡る。
その後、阿蘇を経て、鹿児島港に着いた時、
どう考えても沖縄往復、そして帰路にかかる費用が足りないと察し、
フェリー乗り場にあった観光案内のチラシから徳之島を決めた。
しかも、愛車は港の駐輪場に置いていくことにした。
徳之島から戻ってからは、熊本、長崎、佐賀、福岡と周り、
関門トンネルはバーディーを手で押して通過。
日本海沿いに山口、島根、鳥取、兵庫、
そして、友人のいる京都へと入った。

彼のアパートに一週間ほど世話になり、
毎晩、彼の友人たちと京の街を飲み歩いた。
そんな、京都を去る最後の夜、T氏に逢った。
彼はその日、インドから帰国したてのホヤホヤだった。
T氏から見せられた、鳥葬で骨になった少女の『バージンボーン』。
本物かどうか、眉唾物であるに違いないとは思ったのだが、
それ以上に、私は彼の旅談義に魅せられた。
その時、生まれて此の方考えたこともない、
『外国旅行』という文字が心に刻み込まれたのだ。

家路への道すがら、愛車を走らせながらずっと考えていた。
家に辿り着いた時には結論が出ていた。

翌年、休学しアルバイトで資金を作り、
『外国』へ行く事を決意したのだ。

by don-viajero | 2007-07-06 20:30 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)


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