2007年 07月 24日

旅 -南米Ⅲ(マチュピチュ)-

いよいよマチュピチュだ!

荒々しい岩肌が迫るウルバンバの谷深く、
謎の空中都市が忽然と姿を現す。
そこはインカの夢のあと‥‥。

今から96年前の今日、1911年7月24日。
アンデス山中にインカの謎の都市ビルカバンバを探し求めていた
一人のアメリカ青年、ハイラム・ビンガムによって長い眠りから
覚めたマチュピチュ。
マチュピチュとはケチュア語で"老いた峰"を意味し、
後方に見える山は"若い峰"を意味するワイナピチュである。

アントニオ氏の車で駅まで送ってもらう。
そこで、今日のマチュピチュガイドのベト氏を紹介される。
ツーリスト専用二両ディーゼル列車(全席指定)。
この列車の乗客全員がベト氏の客だ。
定刻通り6時出発。列車は3回スイッチバックを繰り返し、
クスコの街が一望できる標高3800mのクスコ峠まで登る。
それからは、朝の光に輝く高原をひた走る。

峠を越えて10分ほどして『El Condor Pasa』が車内に流れる。
思わず涙がポロリ。なんと憎い演出をしてくれるではないか!
-オレは今インディオの国にいるんだ。そして目指すはマチュピチュ-
ウニャ・ラモスやアントニオ・パントーハが奏でるケーナの音色、
メルセデス・ソーサの哀愁を帯びたフォルクローレの歌声までもが
聞こえてきそうな‥‥そんな空間が漂う。

いつしか列車はウルバンバ川に削られた狭い谷あいを
その流れとともに下っていく。
時折、車窓からは万年雪を被ったアンデスの山々が飛び込んでくる。

9時10分、麓のプエンテ・ルイナス駅に到着。
順番に20人ほど乗れるミニバスに乗り込む。
九十九折のガードレールもない急坂、ハイラム・ビンガム道を
ウーウー唸りながら、それこそ、ハンドル操作を誤れば、
谷底まで転げ落ちていきそうな恐ろしい道を登っていく。
途中、崩落のため降ろされる。
ここからは徒歩で行く。
急な坂道を歩くこと20分。ツーリストホテルに着く。
目の前に現れる空中都市マチュピチュ。
昼食を予約しなかった私は、ガイドのベト氏に先に一人で
行動する旨を告げ、散策を始める。

すべてが興奮の連続だった。石積みの住居の物陰から、
「イマイミ・ヤンキー」(ケチュア語で「やぁ!」)
と声をかけられそうな、今でもそこかしこに生活の匂いがする。
かつて、この地に一万人にも及ぶインカの人々が生活していた
ことを想像してみて下さい。そこに自分がいるんですよ!
言葉なんかいらない!

生活のための水があり、作物を育てるための急な斜面に造られた、
段々畑。神殿があり、刻まれた石のインティワタナ(日時計)。
そして、神に捧げる為の生け贄の石台。

数多有る世界遺産でも常に訪れてみたい場所、一位に輝く、
正に白眉の中の白眉"マチュピチュ"

世界遺産に興味がある人には是非にと勧める遺跡である。

by don-viajero | 2007-07-24 20:53 | Peru/Bolivia | Comments(0)


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