陽気なイエスタデイ

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2007年 07月 30日

旅 -南米Ⅴ(ラ・パス)-

7時半、予約してあったラ・パス行きのバスがホテル前に着く。
30分ほど市内にある、あちこちのホテルで客を乗せる。
20人乗りのワゴンタイプはほぼ満員。
ほとんどが旅行者だ。勿論、日本人は私一人。
ティティカカ湖沿いに舗装された快適な道をひた走る。
朝方曇っていた空は、いつの間にかすっかり
アルティプラーノの蒼で被いつくされる。昼少し前、国境に着く。

以前、アジアを旅した時にも感じたのだが、
陸路での国境越えはなかなかエキサイティングな場面である。

ペルー出国、ボリビア入国は意外にあっさりしたものだった。
バスを降り、出国手続き。5分ほど歩いてボリビア入国。
この5分間の緩衝地帯が、えも言われず血が騒ぐのだ。
一人の旅人として‥‥。

ボリビアの国境の街、コパカバーナで一時間あまりの
昼食タイム。ここでボリビア側のバスに乗り換える。

ラ・パスに近づくにつれ、天候が怪しくなってくる。
荒涼とした平原の遥か遠くには、その頂きを雲に隠した、
イリャンプ山(6485m)の雪の裾野が見える。
我々を乗せたバスは、雨に煙るすり鉢状のラ・パスの街へ
グルグルと降りて行く。灯りが燈り始めた終点の下町には
5時半ごろ到着。近くにあったホテルに宿泊を決める。

その夜はホテルのレストランでペーニャの演奏を
聞きながらの食事。翌日は夜の市内へ繰り出し、地下にある
ビアーホールで破格な4B*1)のビールを飲む。
回りは薄汚れたボリビアーノばかり。
酔っ払いどもが当時流行っていた『パチャ』に耳を傾けながら、
口角泡を飛ばしている。

ラ・パスは標高3800m、世界最高所の首都である。
すり鉢の底に立ち並ぶ高層ビルを囲むように
上へ上へと街が広がっている。
コロニアル建築の家々。そしてその上の方には、
アドベ(日干しレンガ)でできたマッチ箱のような家々が
へばりついている。上層部へ行くほど貧しい人々の家なのだ。
当然、市内での歩行は何回も坂道を上ったり下ったりの
繰り返しですぐに息が切れてしまう。
ビル群の街角には、不釣合いな、三つ編みの髪を山高帽から垂らした
民族衣装のインディヘナたちが行き交う。

見上げれば、雪を被ったイリマニ(6462m)の霊峰と、
アルティプラーノの蒼い空が広がっていた。
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*1)‥1B≒20円

by don-viajero | 2007-07-30 20:17 | Peru/Bolivia | Comments(0)


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