2007年 08月 13日
若いころは考えたこともなかった。 少しぐらいは迷ったこともあったかもしれない。 そのほとんどは、何も訝ることなく進んできた道。 半世紀も生きてきて、このごろよく思い返す。 誰にでもあったかもしれない、もう一つの人生。 いや、一つばかりではなく派生した多くの分かれ道。 さながら、トーナメント試合を勝ち抜くように選んで、 今日がある。 あっちを選んでいたら、どうなっていただろうか‥‥。 捨ててきた人生がたくさん散っている。 後悔みたいなものが‥‥魔物みたいに散っている。 日の目を見なかった過去は‥‥。 十分に幸福であったかもしれない過去は、 さぞかし恨めしく思っているにちがいない。 まったく逆のことだって有り得るが‥‥。 しかし、明日を良しとして生きていくためには、 思い描くだけで心の奥にそっとしまい込んでおかねばなるまい。 そして、時々その引出しを開けてほくそ笑んで楽しもうか‥‥。 すでに折ってしまった枝もたくさん入っている。 些か重くなってきた引出し、用のないものだけを峻別して、 消し去ってしまう術はないものだろうか‥‥。
by don-viajero
| 2007-08-13 09:40
| エッセー
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Comments(5)
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蚊取奴
at 2007-08-18 10:09
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夢には「自分の生きなかった半面」が表れるそうです。
折れた枝を繋ぎ合わせて、 夢の世界で楼上を築くのも楽しいかもしれませんね。
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at 2007-08-18 13:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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don-viajero at 2007-08-18 15:29
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DON VIAJERO
at 2007-08-18 16:30
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楼閣といっても、とても耐震基準に
合格するようなものができそうにありません・・・。
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at 2007-08-19 10:21
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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