陽気なイエスタデイ

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2007年 10月 17日

サギ/Ⅱ

恥ずかしさのあまり、親にも言えなかった。

後日、京都にいる友人と飲んでいるとき、ヒョンなことから
この話をした。するとどうだろ!彼もまったく私と同じ「詐欺」に
あったと言うではないか!
「そうなんだよ!オレとしたことが‥‥。
 お前が引っかかったのは解るがこのオレがだよ!」
まさにその通りである。
何事においても慎重な彼が騙されるくらい、
巧妙な手口であったということなのだ。

それ以降、所謂「詐欺」にあったことはない。
ましてや、海外では間間(まま)ある「騙し」もすり抜けてきている。

今年、友人と訪れたベトナムのホーチミン・シティ。
市の中心に位置し、1500もの店舗が入る最大の市場であり、
隅から隅までベトナムの匂いがぎっしりと詰まり、パワーに
満ちた空間。ベンタイン市場でのことである。

二人とも『ホーおじさん』が着ていた上下服を買うつもりだった。
市場に入って洋服屋を物色していると、
「オニイサン!」
“ガバッ”っと威勢のいいお姉さんたちに二の腕を鷲掴みされて
しまった。
「ナニガホシイノ?」
四、五人いた売り子たちはほかのショップをかけ回り、所望の
品の色違いを数品用意した。

ちゃんとしたショップで、上服だけで$15であることを
下調べしてあった私たちは、
「2着で$10」
「Oh My God ! Crazy !」
姉御肌の一人が絶句してそう叫んだ。彼女の言い値は$70。
「Oh My God ! Crazy !」
同じ言葉を言い返してやった。

いよいよ交渉が始まった。
私は$1ずつ上げる。彼女はストン、ストンと$5刻みで下げてくる。
最終$22まで下げさせた。私は$20を譲らない。
「We go to another shop.」
交渉決裂かと思いきや、不承不承$20で成立!
袋詰しながら彼女の吐いた言葉は
「You are the Mafia !」

by don-viajero | 2007-10-17 20:20 | エッセー | Comments(0)


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