陽気なイエスタデイ

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2008年 06月 30日

散文 『時』

素直な時もあった。
無頼ぶって生意気な時もあった。

大人になって人生を知った。
喜怒哀楽の日々が続く。

だから楽しいのだ。
だからうれしいのだ。
だから喜びがあるのだ。

時間だけが正確に日々刻まれてゆく。
時の流れを止められるほど人は強くない。
時は諦めないし、なにより律儀だ。
人は必ず揺らぐ。

だから哀しいのだ。
だから淋しいのだ。
だから苦しいのだ。

天空に輝く太陽であれ、夜を照らす月であれ、
吹き抜ける風であれ、ただ在るだけだ。

意味を与えるのは、見たり、聞いたり、
あるいは感じたりするわたしたち自身だ。

「人は誰かの心に種を蒔く。
 その種はやがて芽吹き、育ち、実をつける。
 その実となった種は、次に別の人の心に蒔かれる。
 そして思いは繋がってゆく‥‥」
『影の獄にて』(戦場のメリークリスマス)・第二部『種子と蒔く者』より。

時は決して裏切らない。

by don-viajero | 2008-06-30 19:57 | 超短編小説 | Comments(0)


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