2008年 07月 06日
その日は一日中誰とも口を訊く機会もなく、 一人で急ぎ仕事を片付けていた。 ただ、ただ疲れた。 飯を食い、風呂へ入り、ベッドに倒れこんだ。 -明日は休日だ!ゆっくり寝ていよう!- 傍らにあるラジオのスイッチを入れた。 ちょうど、笑福亭笑福の落語をやっていた。 目を閉じ、耳だけを傾けていた。 -フッ フッ フッ- 疲労と寡黙な一日の最後に口元から笑みがこぼれた。 話が進むうちに大きな笑い声に変わっていた。 -ワッハッハッハッ!!!- -ハッ ハッ ハッ- -ハッ ハッ ハッ- 布団のなかで腹をよじって笑い転げた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ -ガッターン- ベッドから転げ落ちた。 時計の針は八時八分八秒を指していた。
by don-viajero
| 2008-07-06 19:25
| 夢
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