陽気なイエスタデイ

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2008年 08月 17日

匂い

以前、私はよく夢を見るほうだと記した。
それでも、そのなかに「匂い」が漂うものは滅多にない。

ところが先日、久しぶりにその「匂い」が伴うものを見た。
どういうわけかぬか漬けの「匂い」だった。
夢の内容よりも遥かにはっきりと思い出すぐらい強烈だった。

旅に出て空港を降り立つと、
その国の「匂い」が必ずといって鼻を擽(くすぐ)る。

それがそれぞれどんな香りから発する「匂い」なのか
説明するのは難しい。
カサブランカは「イスラムの香り」。
クスコは「インカの香り」。
グアテマラ・フローレスは「マヤの香り」。
ウズベキスタン・ブハラは「シルクロードの蠱惑の香り」。
サナァは「乾いた砂漠の香り」‥‥。

旅人だけが手に入れられる非日常的な嗅覚。
それは初めて見る情景とともに飛び込んでくるもので、
拒絶できない感覚である。

そして今朝、空気が凜としていた。
それは季節が着実に秋に向かっている「匂い」だった。

われわれは今を生きる旅人なのだ。

by don-viajero | 2008-08-17 06:44 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)


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