2008年 09月 01日
ときどき登場する上高地B.Cについて。 当時、私の高校とF高校、そしてM工業高校の 地元三校だけが、高校山岳部として上高地・ 小梨平に、夏季のみではあるが、ベースキャンプを 構えていた。少し離れたところにあったM校のものは 小ぶりであったが、隣り合わせの我が校とF校は、 収容人数50名という大天幕であった。 スノコを敷き詰め、入り口には炊事場(プロパンボンベ)。 目の前には梓川に流れ込む、冷たく清らかな小川。 横には洗い場があり、トイレも近くにあった。 一泊500円程度の格安で宿泊を提供していた。 (ただし、食料・寝袋持参で自炊) もちろん山岳部関係者はOBも含め無料。シーズン中は アルバイトとして、現役生テントキーパーが常駐した。 ここで、そこでの思い出に残る「悪戯」を披露する。 たまたま私がそのBCを拠点として、周辺の山々を 駈けずり回っていた時代。 同窓のM氏とH氏がやって来た。M氏が大量の 爆竹を持ってきたのだった。夕闇も深まった頃合をみて、 三々五々行き交う人の河童橋の下に行き、蚊取り 線香を時限にして、その爆竹をいたるところに仕掛けた。 我々は橋の見える梓川の川辺に突き出た蛇篭に、 時折天空の星を見上げながら、座り込んで眺めていた。 -ババッバ~ン!ババッバ~ン!- 橋の下のあちこちから響く、静寂をぶち破る爆竹の 音、音、音!上ではテンヤワンヤの大騒ぎである。 現在、その「悪戯」仲間のM氏は中学の教員。 H氏はその2年後事故に遭い、早世した。 思い出のいっぱい詰まったBCは十数年前に 廃止されてしまった。
by don-viajero
| 2008-09-01 21:05
| 山
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