2008年 09月 06日
前回、この題で投稿したのが昨年の8月13日。 その翌日、小学校の同級会に出席した。 その席で今年の幹事を引き受けた。 毎年8月14日と決まっている。 出欠の往復はがきの宛名を書きながら、 小学校時代のアルバムを開いていた。 この数十年間、私にもあった分かれ道が、 懐かしい面々にも当然あったことであろう。 たった二時間ほどの再会で、彼らそれぞれの 分かれ道で、捨ててきた人生を垣間見ることなぞ できはしないが、そこには、現実として選んできた 私や彼らがいる。 今回、中学校以来顔を合わせる友もいた。 出席者名簿を確認できていた私は、彼が誰であるかは、 容易に察することができたのだが、粋な?浴衣姿の 私の顔からつま先まで舐めるようにして見ていた彼が、 突然隣りにきて、 「誰?」 「そうだよな!俺だってお前と街で逢ったって わかんねぇもんなぁ!幹事だよ!幹事!」 「そうか!すっかり変わったな!」 「お互い様だろう!」 選ぶことのできなかった同級生同士が、選んできた 人生を共有できるひと時であった。そして -ふっ- と捨ててきた人生を振り返る自分がいた。
by don-viajero
| 2008-09-06 14:33
| エッセー
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