陽気なイエスタデイ

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2008年 11月 07日

超短編小説 『老人の楽しみ』

-ツル‥ ツル‥-
退屈な独り住まいの家に電話の音が響く。

「もし、もし。」
「俺、俺だよ!」
「あぁ、和夫かい?」
「そう、そう、和夫だよ!」
「和夫!また何かやらかしたんか?」
「‥‥?」
「お前が祖母(ばぁ)ちゃんに電話してくるときは
 決まって悪さしたときだもんな!
 で、今度は痴漢でもしたのか?
 この前は、自動車事故。
 その次は、会社の金を使い込んだ。
 悪いことは言わん!
 祖母ちゃんと警察に行こう!
 一緒に付いて行ってやるから‥‥。」
「‥‥。」
「和夫!どうしたんだ!」
プツン!と切れた。

-フッフッフ、楽しみが一つ増えたわい!-

by don-viajero | 2008-11-07 20:31 | 超短編小説 | Comments(0)


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