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2008年 03月 20日 ( 1 )


2008年 03月 20日

卒業

以前触れたように、私が通った高校は当時、男子の数が圧倒的に多かった。
女子の数はせいぜい一割ぐらいではなかったろうか。
男子校と言っても過言ではなかっただろう。
現に私は一年のときは男だけのクラスだった。
保育園、小学校、中学校を通して初めての男だけの世界だった。
そのため、高校自体いささか粗野な部分も多かったかもしれない。
ある意味“蛮カラ”っぽい校風でもあった。

いまでもこの高校の卒業式は印象深い想い出として残っている。
ありきたりの式典が終わり、我々卒業生が見送られ
会場をあとにするときだ。見送る側の在校生からのヤジ。
「出て行けぇ~!」
-いま、出て行くとこじゃねぇか!-
「二度と来るなぁ~!」
-来るはずねぇだろうよ!-
「ア・バ・ヨォ~!」
-はい、はい、サヨウナラ!-
ほとんど罵声や怒号のなかでの退場。
そこには「感傷」などというものは微塵も存在しない。
加えて投げつけられるものといったら五色の紙テープやら
トイレットペーパー。挙句にコンドームまでが宙を飛び交っていた。
もちろん、我々が在校生で三年生を送るときもそうであった。
なにせ二年生にとってみれば、威張り散らした「目の上のたんこぶ」の
上級生がいなくなるのだから、新学期を迎えれば「我が世の春」になるのだ。
そこには“厳(おごそ)かに”参加している保護者もそうはいなかった。
今のように多くの親がかりの卒業式ならば“荒れた式典”として、
ニュースにでもなることであろう。

今まさに卒業シーズンだ。別れの次に来る出逢い。
「出逢いは偶然であり、別れは必然である」
それぞれの旅立ちが始まり、出逢いが訪れる。
そして、よき友との出逢いはその人の運命をも新しく創ってゆく。
春が来て、木々が芽吹き、花々が咲き出す候。
あちらこちらで桜の花が咲き、あっという間に散ってゆく。
まるで散り際の美学を鼓舞するように‥‥。

日本における若者たちの卒業、その後に訪れる入学や旅立ち。
やはり、この時期が似合っているような気がする‥‥。

by don-viajero | 2008-03-20 12:11 | エッセー | Comments(0)