陽気なイエスタデイ

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カテゴリ:「アドルフお坊ちゃん」( 40 )


2014年 12月 14日

『アドルフお坊ちゃんの高笑い』

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笑いの零れてくる口を手の平で軽く押さえ、
「クックックックッ!クックックックッ!!」

笑いを堪えるのに精一杯だった。
「ウッフッフッフッ!ウッフッフッフッ!!」

口もとから離した両の手を腰に当て、
「ワッハッハッハッ!ワッハッハッハッ!!」

人目も憚らず狂喜乱舞し、抱腹絶倒転げまわる。
「ギャッハッハッハッ!ギャッハッハッハッ!!」

耳を凝らせば、官邸内からは不気味に響き渡るお坊ちゃんの
高笑いと、その背後から次第に大きくなってくる軍靴の音が
漏れてきた‥‥。
「ザッザッザッザッ‥‥ザッザッザッザッ‥‥ザッザッザッザッ‥‥」

PS:M新聞/12月13日朝刊【読書日記】から。
社会学者・上野千鶴子女史の書評/『破壊へとひた走る赤字国』
最後の文面
-わたしたちは、破壊に向かって暴走する列車から降りられないのか-
と締め括っている‥‥。

by don-viajero | 2014-12-14 06:53 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(2)
2014年 12月 05日

『アドルフお坊ちゃんの暴走』

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「おい!スガ!
 先日某テレビ局に出演したとき、街角インタビューでみんな
 『景気は良くない』なんて言っていたが、あれは恣意的に
 そんな意見だけを流したに決まっているよな!確実に世の中の
 景気は、ボクのアベノミクスで良くなっているに決まっている
 じゃないか!おかげで、ボクは逆ギレしちゃったよ!」

「はい!そのことに関しましては、各テレビ局ばかりでなく、
 すべてのマスゴミにくれぐれも注意するよう勧告いたしました!
 特に新聞報道には第一面にお坊ちゃまや、我々の悪口は絶対に
 載せるなと、厳重かつ高圧的に促しておきましたから、ご安心を!」

「でもM新聞の読者欄は、ボクの悪口意見ばかり載せているし、
 ちっちゃな記事だが、他の新聞に先駆けて円安倒産が増えている
 なんてことまで書いているぞ!」

「大丈夫ですよ!【この道しかない】んですから!お坊ちゃまが
 おっしゃる通り、トリクルダウンが必ずや成功し、そのうち
 庶民のグラスにもスズメの涙ほどかもしれませんが、流れ落ちて
 いきますよ!」

「そりゃそうだよな!ボクに間違いはない!自衛隊を国防軍に
 改組して、普通に戦争ごっこが出来る国、そして世界の中心で
 輝く日本になるには【この道しかない】んだ!!!なぁスガよ!
 ボクらの仲間もみんな頑張っているらしいから、慢心せず結果が
 出るまで【この道しかない】を一生懸命宣伝するようにな!」

「御意!!!」
そう受け応えしながらも、スガはこの国の未来を想うと、漠然とした
心の奥底で、流れ星のような一抹の不安が過ぎっていったのに
怯えているのだった‥‥。                        

by don-viajero | 2014-12-05 19:25 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 11月 21日

『アドルフお坊ちゃんの解散』

f0140209_1855055.jpg≪目つきが‥‥あのお方にそっくり!≫











「おい!スガよ!ボクは頭にきたから解散宣言するぞ!!!」

「お坊ちゃま、短気は‥‥(小声でモゾモゾっと)
 『いやひょっとしたら狂気かな?いずれにしても‥』損気ですよ!」

「APECでシュウ君にはコケにされるし、国会ではトイレに起つたびに
 『オムツでもすれば?』なんて、ヤジが飛んでくるし‥‥。そんな連中を
 黙らせたいんだ!だから、ボクは国民に信を問わねばならないのだ!」

「御意!!!でも、お坊ちゃま、どういう信なのでしょうか?」

「それは、この不景気を何とかしなければ‥‥。ボクの【アベノミクス】
 まで、喧しい女男大学教授に【アフォノミクス】なんて揶揄され続け
 なければいけないから、消費税の引き上げを一年半先送りするんだ!
 国民にとって大事なことは、常に信を問わねばならぬのだ!
 それがこの国の最高責任者であり、指導者というものだ!」

「あれれ?それなら特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認のときは、
 信を問わなくても良かったのですか‥‥?」

「シー!でもあんなもんはボクにとっちゃ信を問うほどのことではないよ!」

「分かりました!私どもはどんなことがあっても、
 お坊ちゃまをお守りいたします!」

「これは、ボクのボクによるボクのための(of me, by me, for me.)
 【解散】なんだ!頼んだぞ!スガ!!!」

「はっ‥はぁっ!」
そのとき、毅然として敬礼する幇間・スガの横には、いつの間にか、
かつてのアドルフお坊ちゃんの家庭教師だった勝っちゃんが、平身低頭で
嗚咽をもらしていた‥‥。

by don-viajero | 2014-11-21 18:52 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 11月 11日

『凍り付いた握手』

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「やぁ~やぁ~シュウ君、ごきげんよう!‥‥」
シュウ君、アドルフお坊ちゃんと目も合わせようとせず、
しかも、彼の挨拶に対しても無言のまま完全無視!

『シュウ君、何を怒っているのかなぁ~‥‥?』

『この能天気馬鹿坊ちゃんは、ホンマのアフォや!
 そないに靖国行きたいんなら、今年も行けばよかったんちゃう?
 自分勝手で自国民はおろか、周辺国の感情も無視しての参拝。
 ボクやパク姉御が怒ってるのがまったく解らへん!
 話せば解る?話して解るはずなんかあらへんやろ!
 何が-戦略的互恵関係-や!ったくドアフォなやっちゃな!』
シュウ君ニコリともせず、アドルフお坊ちゃんから視線を外し、
正面に向き直る。

『なぁんだ‥‥!シュウ君はまだ靖国のことを根に持ってるんだ!
 ボクはタダ一回だけ-内閣総理大臣・安倍晋三-って
 記帳したかっただけなんだけどなぁ‥‥』
ボクも苦虫をかんだみたいな顔をして正面を向く。

もしかしたら、このとき握手をした二人の手の平には、凍るような
冷たい血が流れていたのかもしれない‥‥。

by don-viajero | 2014-11-11 21:27 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 08月 23日

『アドルフお坊ちゃんの夏休み』

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夏休み日記帳
-8月12日
 ボクは生まれ故郷の山口で、最も尊敬してやまないお爺ちゃんの
 墓参りをして、いっぱいいっぱい心の中でお爺ちゃんとお話をした。

-8月13日
 マスコミ、特に朝日・毎日・東京の各紙がコピペを大仰に伝えている。
 毎日新聞の『水説』のなかに、
 ≪広島・長崎のコピペで、昨年と明らかに違う箇所がある。
   それは、核なき世界を目指す主語が“国民”から“国”になった。
   “民”は消えた‥‥≫
 まったくくだらねぇ!“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”的だな!
 広島でも長崎でも、ボクに批判的な人たちとは見解の相違なんだよ!
 だってボクには産経や読売、日経の味方がいるもんね!

-8月14日
 お爺ちゃんの墓参りをして親父のところに行かないわけにはいかない。
 土砂降りの雨の中、しぶしぶ墓参りに行った。親父の涙雨なのか?
 心の中で呟いた‥‥。
 ≪何人もの東大生の家庭教師をつけてくれたけど、
   東大に行けなかったこと、ご免ね!お父さん!!!
   でも吉田元首相のように二度も首相になれたよ!!!
   それから、大学生になって、すぐにアルファロメオを
   買ってくれてありがとう!お父さん!!!≫
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-8月15日
 悔しい!本当は靖国に行って“内閣総理大臣・安倍晋三”って記帳
 したかったが、スガからの忠告で止めた。
 「シュウお坊ちゃんとパクお嬢ちゃんが、またおへそを曲げて
  しまいますから、今回はお坊ちゃま、我慢してくださいね‥‥」

-8月20日
 残り少ない夏休み。ボクは山梨で大好きなゴルフを楽しんでいた。
 そんなとき、スガから緊急連絡が入った。
 「広島が大変なことになっていますから、至急お帰りください!」
 ボクの目の前には、あのバカ面な森の四角い顔が迫ってきた‥‥。
 「早く帰京しろ!オレみたいになるぞ!」

by don-viajero | 2014-08-23 18:50 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 08月 10日

『コピペお坊ちゃん』

 何 度 も 言 う よ ぉ~ 残 さ ず 言 う よ ぉ~

  コ ピ ペ あ ふ れ ~ て る ぅ~ 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  何 度 も 言 う よ ぉ~ ボ ク は 確 か に ぃ~

  コ ピ ペ し て い~ る よ ぉ~

  迷 わ ず に ぃ~ Say Same  

  迷 わ ず に ぃ~  Say Same   Say Same    

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<昨日の長崎平和記念式典にて>

だんだん似てきたね‥‥。あの人に‥‥。

by don-viajero | 2014-08-10 07:37 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(2)
2014年 07月 20日

『アドルフお坊ちゃんの集団的自衛権』

「つまらん質問ばっかしやがって‥!心は“飛んでブラジリア”だよ!」
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   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おい!スガ!外がやけに騒がしいな!」
「あの喧しく赤い旗を振り続けているアキラ君ですね!」

そのころ瀟洒なお屋敷の外では、丸眼鏡のオオエ老人と
元気いっぱいのアキラ君が扇動して、シュプレヒコールを
繰り返していた。
「集団的自衛権の行使容認、は・ん・た・いぃ~!」
「外国好きのお坊ちゃんは日本に帰ってくるなぁ~!」

「全く、何にも判っちゃいない連中だよ!」
「ところでお坊ちゃま‥‥、先日のアキラ君の質問、
 覚えていらっしゃいますか‥‥?」
「覚えているさ!ヤツはこう言ったんだ!
 -戦闘地域での後方支援で、自衛隊は格好の
   攻撃対象になる-ったく、寝ぼけた事を言うヤツだよ!
 ボクは言ってやったんだ!
 -もし戦闘が行われれば、自衛隊は引き揚げるに決ってる
   じゃないか!-ってね!
 まぁ、流石に-ケツまくって逃げる-なぁんて、このボクは
 下品な表現はしなかったがね!それからこうも言ってやったよ!
 -危なくなったら武器だって使っていいさ!でもこれって
   武力行使には当たらないんだよ!-
 この論理って、世の中のおバカにゃ理解不可能だろうなぁ‥‥。
 フ・フ・フ‥‥。これで日本もようやく世界の“普通の国”に
 なれるんだ‥‥!戦争のできるね!!!こんなことは、あの
 おバカなヒョットコだって判るよ‥!な‥!スガ!!!」
「御意!!!」

by don-viajero | 2014-07-20 18:36 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 07月 19日

『アドルフお坊ちゃんの地球儀』

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「おい!スガ!ボクはバングラディシュとスリランカへ行く
 前に、中南米へ行くことにしたよ!」
「また、急な御決断を‥‥。どちらのお国へですか‥‥?」
「メキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、ブラジル、
 チリだ!しっかり打ち合わせしておいてくれよ!」
「はい!お坊ちゃま、了解いたしました!!!」
「それから、涼しくなったら中央アジアへも行ってみようかと
 思っているんだ!この地域も調整に入ってくれ!ボクは
 “地球儀を俯瞰(ふかん)する外交”を志しているんだからな!
 あの小泉先輩は5年5ヶ月で48カ国だったが、ボクはたった
 1年と半年でもう42カ国だからね!“歴代一位”は目の前だ!
 なんとも素敵な響きじゃないか!おじいちゃんもおじちゃんも
 なし得なかったことだからね!!!」
「お坊ちゃま、中南米と中央アジアはよしとして、真ん中と
 アフリカの空白は、如何するおつもりですか‥‥?」
「シュウ君とこへは当分無理だし、アフリカもシュウ君たちが
 セコク頑張っているからなぁ‥‥。まぁ、留守ばかりするが、
 後始末はよろしく頼むぞ!」
「はい!お坊ちゃまは何もご心配せず、行ってらっしゃいませ‥‥」

-ちぇっ、またいつものように、財界人を大勢引き連れての大名
 旅行かよ!たまにはオレも連れて行ってもらいたいものだよ!-
スガは揉み手をして、顔はあくまでもにこやかに笑みを繕っては
いたものの、腹のなかでは苦々しく思っていた。そしてアドルフが
背中を見せて遠ざかってゆく姿を眺めながら、最近頓に抜けてゆく
頭髪を、慈愛を込めるようにそっと撫でるのだった‥‥。

by don-viajero | 2014-07-19 19:48 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 07月 07日

『アドルフお坊ちゃん』

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「ハイ!お土産。いつも留守番ありがとう!
 今回のオセアニア旅行も楽しかったよ!」
「それは、それはようございました!お坊ちゃま!!!」
陰では『幇間のスガ』と揶揄られている執事長が、禿げ始めた
頭を撫でながら、軽く笑みを浮かべた。
「なんてったってボク専用の飛行機で、しかもすべてがタダ。
 至れり尽くせりだからな!
 ところで、留守中にシュウ君がパクおばさんに
 あらぬことを告げ口したり、名指しを避けてボクを
 非難がましく言っていたそうじゃないか‥‥!?」
「どうもあちらのお坊ちゃんは、アドルフお坊ちゃまの
 やることなすこと、お気に召さないようで‥‥」
「どうせ、遠い遠い昔のご先祖様たちのことを、根掘り
 葉掘り穿り返しているんだろうよ!捨て置け!!!」
「ノナカのご隠居様も、何かお話があるようですが‥‥」
「何やら、ノナカ爺やばかりじゃなくて、コガ爺やも
 ガチャガチャ小うるさいわ!」
「はい‥‥!捨て置きます!!!」
「さぁてと、秋にはバングラディシュとスリランカだ!
 準備は抜かりなくな!ボクの望みは世界平和と
 専用飛行機での世界一周だからね!」
「はい!お任せを!!!」
そう言い終えると、スガはよほど気になるのか、頭のてっぺんを
そっと撫でた‥‥。

by don-viajero | 2014-07-07 19:20 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(0)
2014年 04月 30日

『愚かなお坊ちゃん』

最近の世論調査で、20代~80代の女性で一番嫌いな男のf0140209_18371980.jpg
一位はなんとボクだったのだ!しかも『みの虫国』のあの
元大統領を押しのけての結果だからたいしたもんだ!!!

ボクは幼少のころから「人の嫌がることはするものではない」
なぁ~んて教育は受けてこなかった。しかも、超が付くほどの
ボンボンお坊ちゃんだったのだ。

東大出の元警察官僚で現国会議員のH氏は、ボクの家庭教師
だったんだが、ボクは勉強が大嫌いで東大にはいけなかった。
それでも、お爺ちゃんや叔父さんと同じ日本国の首相になれた。

終戦当時A級戦犯だったお爺ちゃんが、どんな策略をもって、
GHOからそのレッテルを外してもらえたかや、叔父さんが
裏でこそこそやっていたのに、どうしてノーベル平和賞を授与
されたのか、ボクは詳しいことは知らないが、いまボクは
お爺ちゃんや叔父さんと肩を並べることができたと思っている。
でも本当はもっと歴史に名前を残したいんだ!

ボクは非暴力主義者だ。チクリチクリ周辺国の嫌がることをして、
彼らが喧嘩をしかけてきても、ボクはちっとも悪くはない。先に
手を挙げるほうが悪者なのだ。でも、もしそんなことになったら
あのときと同じように、「ボク、お腹が痛いんだ!」って騒いで、
職を賭すことだろう。

あとのことは「私は貴方とは違うんです」なんて高飛車なことを
言う奴じゃなくて、「G院大学受験で白紙の答案用紙に爺ちゃんの
名前を書いて合格した」っていう噂のあるヒョットコに任せて、
ボクは病院のベッドのなかで、静かに回顧録でも書くとしようか‥‥。

もちろん題名は『愚かなお坊ちゃん』だ。

by don-viajero | 2014-04-30 18:54 | 「アドルフお坊ちゃん」 | Comments(2)