陽気なイエスタデイ

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カテゴリ:◆旅/全般◆( 53 )


2012年 03月 04日

千歳鶴

『Angel’s Share』の続き‥‥。

札幌グランドホテルに到着した、我々6人の内訳は男性4人、
女性2人。ツイン3部屋に分かれ、それぞれ荷をほどき、
シャワーを浴び、そそくさとホテルの向かいのビル2階に
ある居酒屋に入って行った。

当然の如く、とりあえずの生ビールで乾杯だ。
大の日本酒党を自負してやまないM氏は、一杯だけでビールを
切り上げ、日本酒の項を睨んでいる。そのなかにあった北海道の
銘酒・千歳鶴『大吟醸・吉翔』に、その値段もさることながら、
目が張り付いていた。
「これ、飲んで見ようか?」

1合瓶で2,000円前後はしたと思う。10年以上前の記憶回路を
弄(いじ)くってみたところで、お猪口で飲んだのか、小さな
グラスでなのか、思い出せないが‥‥。
飲むというより一口舐めただけで仰天した。しばらく日本酒を
口にしていなかった私には、驚愕すべき出来事であった。
それまで日本酒にこんなにもフルーティーなものがあるなんて、
想像だにしていなかった。長生きはするものである(笑)

酔客の追加注文に一升瓶片手で器用にお酌をする、この店の
お姉さんの職人芸にもついつい見とれてしまった。小皿に載った
1合枡にしっかりと表面張力を残し、しかも小皿から零れない
微妙なところまでピタッと注(つ)ぐ。

あまり深酔いしないうちに、私は札幌在住の知人との約束が
あったので、先に居酒屋をあとにした‥‥。

話しは飛ぶのだが‥‥。
『北の国から’02遺言』のなかで、純君が結ちゃん(内田有紀)を
嫁さんに貰うため、義理の親父さん(唐十郎)に挨拶に行くとき、
ぶら下げていった一升瓶が千歳鶴だった。

by don-viajero | 2012-03-04 08:01 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2012年 03月 01日

Angel's Share

2001年2月22日~24日、友人6人とで北海道・札幌へ行った。
宿と飛行機だけであとはフリープラン。行きは羽田発、朝一番機、
帰りは千歳最終便。ホテルは二泊素泊まりの札幌グランドホテル。
確か23,000円ぐらいの格安プランだったと記憶している。

私にとっては、23年ぶりの北の大地だった。
レンタカーで小樽や積丹へ行った帰り、余市ニッカウヰスキー蒸溜所
を見学した。そのとき、案内のお嬢さんに聞いた言葉が
『Angel’s Share』。

樽のなかで育てられるウイスキーやワインは、熟成させている
期間、少しずつ液量が少なくなってゆく。誰かが飲んでいる
わけでもないのに、いつの間にか減っていることから、きっと
その美味しい飲み物は、天使の飲み分なのだろう‥‥。

そう!天使が分け前分として飲んでいるから減ってゆくのだ。
なんて素敵な言葉だろうか!
『Angel’s Share』=『天使の分け前』
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Jośe Maria da Fonseca(ポルトガル)のワイナリー   

by don-viajero | 2012-03-01 19:51 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2012年 02月 02日

北陸の旅 Ⅲ

宿は長野県の某放送局で紹介された『海の丘俱楽部』。
(私は観ていないのだが‥)
10500円コースと14700円コースを二人分ずつ頼んであった。
(Iさんが幹事になり、すべてお任せでした‥‥)

夕食は空いた客室での部屋出し。
さすがに、冬の寒ブリの刺身は特筆すべき美味しさであった。
初めて耳にしたメジマグロ(マグロの幼魚名)、器のなかで
暴れる車海老の踊り食い‥‥。出てくるわ出てくるわ‥‥、
量の多さはまるで罰ゲームをさせられているような感覚に
陥りそうだった。釜飯に火を点けにきた従業員のお姉さんに訊ねた。
「あと何が出てくるんですか?」
「鰤焼きとお寿司ですよ!」
四人揃って
「そんなに食えねぇよ‥(笑)」
「それじゃぁ、釜飯は明日の昼食用におにぎりにしますか?」
「あぁ、そうしてください!
 あっ!それからお寿司は部屋へ持っていっていいかな?」
「いいですよ!」

―「旨いものでも食べに行こう!」―
このことに関しては大いに堪能した旅だった。
幹事さんご苦労様でした!
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すぐそこまで迫っていた大寒波襲来前、不気味なほど静まり返り、
穏やかな波が規則正しく打ち寄せる増穂ヶ浦海岸。

by don-viajero | 2012-02-02 20:10 | ◆旅/全般◆ | Comments(2)
2012年 02月 01日

北陸の旅 Ⅱ

能登有料道路を走り、途中千里浜渚ドラブウェーに降りる
つもりだったのだが、強風で波が荒れているため通行止め。
そのまま高速を突っ切って能登金剛へと向かった。
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巌門
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荒れる巌門海岸
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翌日訪れた『義経の舟隠し』
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ヤセの断崖付近
(ヤセの断崖は2007年・3月能登半島地震で崩落)

by don-viajero | 2012-02-01 20:10 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2012年 01月 29日

北陸の旅 Ⅰ

昨年暮れ、米作りの仲間『ずくの会』の餅つきのとき、
有志で旨いものでも食べに能登へ行かないか‥という
話しが持ち上がった。

恒例の海外への旅を止めた私は即座に参加表明。
結局、この大寒波の来る前の月曜・火曜一泊二日、
4人で出発した。
高速北陸道から見渡す富山平野には、ほんの少しだけ
雪が残っているだけで、田んぼは水に浸かっていた。

高速を利用するようになってからは、北陸道・金沢東で
降りて、何回も右に曲がって千里浜に向かった道を
左に曲がり、雨交じりで小雪の舞う兼六園へと車を走らせた。
この歳になって初めて訪れる兼六園。

出発前に思い描いていた雪吊りにのっかった雪は、園内の
日陰に僅かに寂しく残っていただけで、そこは私にとって、
ただの管理の行き届いた苔生す古き庭園でしかなかった‥。

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          本場のアンコール・ワット遺跡群のTa Prohm('08年1月撮影)
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          雨粒を纏う蝋梅(梅と書くが梅の種類ではない)

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by don-viajero | 2012-01-29 19:49 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2011年 08月 19日

世界地図

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訪問した国を打ち込めるサイトを見つけた。

数えてみたら30カ国。
そのうち複数回入国(同一旅行も含む・トランジット
出入国は省く)したのは、古い順からインド・パキスタン・
ペルー・グアテマラ・韓国・スイス・タイ・メキシコ。

家族+友人で行ったのがハワイ(総勢10名)、
家族+親族がバリ島(同8名)、ペナン島(同8名)、
友人が韓国(同8名)、ベトナム(同2名)だ。

こうして赤地図で表すとアフリカ大陸の空白が目立つ。
そして、もっと気になるのがアジアのミャンマーだ。

お盆が過ぎ、少しだけ影が長くなり、吹き抜ける風が
優しく頬を撫でるようになると
-さて、来年は何処へ行こうかな?-
なんて、不埒な?計画が脳みその片隅で疼き始める。

世界を訪れた旅人たちが口を揃えて言うのが
人がいいのは、ミャンマー人とイエメン人だ!

来年は、軟禁状態を解かれたスーチーさんにでも
逢いに、ミャンマーに行ってみようかな‥‥。    

by don-viajero | 2011-08-19 19:55 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2011年 08月 06日

コーカサス

ロシア語でカフカス。
東西に走るコーカサス山脈を挟んで北をコーカサス、
南を外コーカサス(ロシア語でザカフカス)と呼ぶ。
その外コーカサスにある国の一つがグルジアだ。

グルジア‥‥ソ連時代の独裁者・スターリンの
生れた国。日本でお登紀さん(加藤登紀子)が訳詞し、
ヒットした「百万本のバラ」のモデルとなった、
放浪画家ニコ・ピロスマニの生れ故郷でもある。
ヨーグルトばかりでなく、料理もワインも有名だ。

かつて、本場のカスピ海ヨーグルトを求めて、この国を
訪れようとしたことがあった。そのころチェチェン紛争も
絡み、かなりやばかったので諦めた。
代わりに行ったのがブルガリアだった。

グルジアを含め、コーカサスの山々に抱かれた
アゼルバイジャン。街を歩けば美人だらけの
アルメニア。この3つの国はいまもって魅惑的だ。

『JIN』のシナリオ本を読み終えた夜、夢を見た。
-行くぜよ!あん世界へ行くぜよ!-
半鐘のように繰り返し鳴り響いていた。
目を覚ますと、ラジオ深夜便からあの歌が流れていた。


by don-viajero | 2011-08-06 19:45 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2010年 10月 22日

-ちんちろちんちろ ちんちろりん
 りんりんりんりん りいりん-

夏の終わり、暗くなり始めると鳴き続けてきた
虫たちも、めっきり静かになり、秋も晩秋へと
向かい、冬の足音がヒタヒタと近づいてきた。

こうなると、私のなかに居ついた虫が疼き出す。
ゴソ、ゴソ、ゴソゴソっと‥‥。
そう「旅の虫」だ。

ファドの余韻をまだ耳の奥に残していた春先、
すでに、ボンヤリと次回の行き先を決めていた。
-来年は、陽気なサルサでも踊りに行こうか?
 カストロの元気なうちにキューバだ!-

アメリカン・グラフィティを彷彿させるような、
オンボロキャデラックをはじめ、ポンコツ
クラシックカーの走るスパニッシュ・コロニアルの
街並みに、明るく陽気な人々との触れ合いが、
きっと待ち構えていることであろう‥‥。

夕食後、ネットで検索する毎日が続く。
いまだに、米国と国交がないキューバへの入国は、
米国からのダイレクト便はない。
エアー・カナダにしようか?それとも、マイレージ
ポイントの貯まるアメリカン・エアラインズでカンクン
経由でもいいかな?はたまた、マイアミから他の
カリブの島経由の案も‥‥。日程は?宿は?‥?

サルサのように脳みそまでが、陽気にクルクル
踊り出しそうだ‥‥。

by don-viajero | 2010-10-22 20:15 | ◆旅/全般◆ | Comments(2)
2010年 05月 20日

買う目的ではあるが、スーパーを覗くのが好きだ。
特に、このあたりで一番最近できた大型スーパーは、
エスニック商品を豊富に置いてある。

東南アジアのものからインド、中東、南米、メキシコetc。
多彩な品揃えだ。
メキシコから帰ってきてからのしばらくは、タコスに嵌り
この店で食材を購入して、よく作ったものだ。

海外へ行っても、スーパーによく立ち寄る。
もちろん、お気に入りのものがあれば買う。
日本とは違った食材の並ぶ店内は、時間つぶしに
歩き回っても、その国の食文化を垣間見ることができる。
もっとも、スーパーすらない国では、活気のある
市場をぶらつく。店子(たなこ)との掛け合いが楽しい。

モロッコ/マラケシュのスーク(市場)でマギーの「ハリラスープ」
6袋(当時一袋約100円)購入した。
帰国後、このスープに合挽き肉を入れて食べた。
ラマダンに入り、一日の断食が終わり、拡声器から流れる
「アッザハーン」の合図で、空きっ腹に流し込む熱々のハリラの
なんと美味しかったことか!

ブルガリア/ヴェルコ・タルノボのスーパーでは、素焼きの入れ物に
入ったヨーグルトを見つけた。
フィルムのプラスチック容器に入れ持ち込んだ(成田で見つかれば
没収だったが‥)。
菌を増やし、いまでも冷凍保存してある。
キューリと胡桃を混ぜて作る「スネジャンカ(白雪姫)」
ときおり、酒のつまみにしている。
普段、食べているカスピ海ヨーグルトより酸味の強いブルガリア
ヨーグルトのほうが、この料理に合っているから不思議だ。

今回、ポルトガルではやはり、スーパーでクノールの
「Creme de Marisco」を2個(一個二袋入り)購入した。
これは魚介類のスープで、冷凍のイカ・エビ・ホタテのパックを
解凍後、一緒に煮込めば本場のスープを味わえること間違いなし!

旅は、各地の「食」も重要な楽しみでもある。

by don-viajero | 2010-05-20 20:35 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2010年 01月 01日

33年前の今日‥

昨日から降り続いた、今シーズン2度目の雪も止み、
大地は真っ白に覆われ、静寂を伴って新年の朝を迎えた。
毎年、暮れに届く、知人の打ち立ての美味しい蕎麦を食べ、
いつもの毎日と変わりなく、10時前には床に入り、
私たち仲間が育て、収穫し、餅つきをした餅で雑煮を戴く。

33年前の今日は‥‥。
イラン・メシェッド(現在はマシュハドと表記)にいた。
前日の日記から、
-12月31日(金)
 昼の12時ごろ、雪混じりのメシェッドに着く。とりあえず宿を
 探そうと、3時間ほど歩き回ったのだが、どこも満員で断られて
 しまう。仕方なく、コンクリートむき出しの建築工事中ビルの
 冷え冷えした一室にツェルトを張り、宿とする。大晦日、まさか
 こんな夜を過ごそうとは思ってもいなかった。一袋だけ、日本から
 持って来たインスタントラーメンで年越し。こんなにも即席麺が
 美味しかったと感じたことはなかっただろう。
 ローソクの灯り、一人静かにツェルトの中にいると、どこかの山を
 想い出す。誰も知らない、こんな遠くの街で一体何が楽しいんだ。
 何とも惨めったらしくなってしまう。いや、今の俺には晦日も正月も
 ないんだ。旅をしているんだ。辛くとも一つ一つの出来事が
 楽しく終わらなくっちゃ‥‥。1976年、さようなら‥‥。-
-1月1日(土)
 寒かった。とても寒い年越しをしてしまった。7時、ツェルトを
 たたみ、アフガニスタン領事館へ向かう。明日から通常業務が
 始まることを確認。暖かな朝日を浴び、道端に座り込んでいると、
 テヘランのアミア・カビール・ホテルのドミトリーで同室だった、
 アメリカ人のグレイクが歩いてきた。今朝、この街に着いて
 ホテルを探していたそうだ。やはり、どこも断らてしまい、
 途方に暮れていたとのこと。一緒に探すことにする。
 あちこち尋ね歩いても、どこも満室、満室‥‥。そんなとき、
 目に飛び込んできたインフォメーションのドアを叩いた。
 そこで、ラッキーにも一室だけ空いているホテルを紹介された。
 二人で240RL≒960円(当時、$1=240円)。すばらしく安い
 宿が見つかった。早速、インフォ近くのホテルへ行く。
 二人とも酷く疲れ切っていたので、そのまま、寝正月を決め込む。
 何故、どこのホテルも満室だったのか、このホテルの前にきて
 解った。今日はイマーム・レザーの祭典(イスラム暦のため
 毎年変わる)。イラン中のイスラム教徒が、このメシェッドに
 集まって祝う祭りだったのだ。男たちは黒い服を身に纏い、
 歌を歌ったりして市内をイマーム・レザー廟に向けて行進し、
 女たちもその横を、やはりチャドりを被って歩いてゆく。
 夜はグレイクがテヘランで買ってきた日本製の鮭缶にパン。
 それに自分が買い置いたオレンジで豪勢な?正月料理だ。-

ハプニングもエキサイトもなく、とりたてて何の変わり映えもない正月。
それでも、静かで平和な正月だ。

 

by don-viajero | 2010-01-01 11:08 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)