陽気なイエスタデイ

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カテゴリ:◆旅/全般◆( 53 )


2007年 07月 06日

旅 -序章-

この年の9月初旬、まだ里では暑さも残る中、
山小屋でのアルバイトで得た僅かばかりの金を手に、
沖縄を目指して旅に出た。
一番安く行ける方法は?
それは、最も燃費のいい原付バイクだった。
ツェルトをザックに押し込み、
愛車バーディに颯爽と跨り家を後にした。

紀伊半島をぐるりと周り、大阪を過ぎ、
目に飛び込んだフェリーの看板。
些か疲れていた私は、フェリーで九州へ渡る。
その後、阿蘇を経て、鹿児島港に着いた時、
どう考えても沖縄往復、そして帰路にかかる費用が足りないと察し、
フェリー乗り場にあった観光案内のチラシから徳之島を決めた。
しかも、愛車は港の駐輪場に置いていくことにした。
徳之島から戻ってからは、熊本、長崎、佐賀、福岡と周り、
関門トンネルはバーディーを手で押して通過。
日本海沿いに山口、島根、鳥取、兵庫、
そして、友人のいる京都へと入った。

彼のアパートに一週間ほど世話になり、
毎晩、彼の友人たちと京の街を飲み歩いた。
そんな、京都を去る最後の夜、T氏に逢った。
彼はその日、インドから帰国したてのホヤホヤだった。
T氏から見せられた、鳥葬で骨になった少女の『バージンボーン』。
本物かどうか、眉唾物であるに違いないとは思ったのだが、
それ以上に、私は彼の旅談義に魅せられた。
その時、生まれて此の方考えたこともない、
『外国旅行』という文字が心に刻み込まれたのだ。

家路への道すがら、愛車を走らせながらずっと考えていた。
家に辿り着いた時には結論が出ていた。

翌年、休学しアルバイトで資金を作り、
『外国』へ行く事を決意したのだ。

by don-viajero | 2007-07-06 20:30 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)
2007年 06月 23日

旅/Ⅱ

所在無げな空間がある。
腰を下ろして座れば、左には日本、右には世界地図が
貼り付けてある。ドアには、「日捲り英会話」がぶら下がっている。
そうは云っても、することはする。
それ以外は暇だから、正面を向いて声を出しての反復。
首を左右に振って地図を眺める。

日本で、未だに足を踏み入れた事のない県が十もある。
四国四県、岡山県、広島県、福井県。
そして、東北の福島県、宮城県、岩手県だ。
-結構、あるなぁ-
東北は電車(東北本線)で通過はしたが、訪れてはいない。

カミさんは数年前、時を別にして、空白の岩手県と福井県を
一人旅した。全国制覇である。
私は、あと十年ぐらいしたら、岡山、広島を周って、
四国お遍路さんの旅でもしようと思っている。
東北はもう少し老いてから温泉巡りでも・・・・。
そうなると、残るは福井県。どんな理由付けで訪れることができるか。

世界地図のほうは夢が膨らむ。
-さて、次はどこへ行こうか-
行って見たいところは幾らでもある。
しかし、今さら、世界中を歩き廻るわけにはいかない。
残念ながら、時間がある時(暇な時)は金がない。
金がある時(仕事が忙しい時)は時間がない。である。
当然、峻別して選ばねばなるまい。
-もう、そう若くはないんだから-

因みに、今日の日捲りページ。
-Care killed a cat.-
土曜日は格言・諺の類だ。
「心配は身の毒」転じて「病は気から」
*九つの命を持っていると言われるネコでさえ、
 心配が過ぎると死ぬということ。

もう一つ、ついでに雑学を!
便の三分の一は、胃や腸など消化器官の古くなって
剥がれ落ちた表面細胞。
三分の一は腸内細菌の死骸。
そして、残る三分の一が食べ物のカスだそうだ。

by don-viajero | 2007-06-23 19:58 | ◆旅/全般◆ | Comments(1)
2007年 06月 12日

旅/Ⅰ

私のハンドルネーム[DON VIAJERO]はスペイン語で
「旅人」である。さしずめ英訳すると[MR.TRAVELER]
更に付け加えると[DON VIAJERO]は「ドン ヴィアへロ」と発音する。
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『明日に向かって撃て!』でブッチ(P.ニューマン)とサンダンス
(R.レッドフォード)そして女教師エッタことキャサリン・ロス。
この三人がニューヨークをあとに向かった「ボリビア」。
因みに、銀幕では「ボリービア」と発音していた。

この「ボリービア」がず~っと耳から離れずにいた私は、
'96年初頭、遂に南米へと一人旅立った。

なにせ、日本の裏側へ行くのだから、当然日数もかかる。
(実際、出国から帰国まで18日を費やした)
計画段階からクリアーしなければならない問題が山積していた。
やはり一番はカミさん。なかなかの鬼門である。
日々が過ぎる中で一つ一つ解決をし、あと残す大問題は
それだけだった。
その年のカレンダーも、あと一枚を残す頃になって、
漸く、夕食時、意を決して口にした。
『案ずるより産むが易し』である。
彼女から出た言葉は「いいんじゃない!楽しんで旅をしてきなさいよ」
なんと、悩み倦んだ結末は呆気ないものだった。
勿論、この意味の裏に強かな目論見があったことなぞ、
微塵も知るよしのない私ではあったのだが・・・・。

若い頃、我武者羅になって登り続けた『山行記』、
ロード自転車にのめり込んだ『チャリンコ日記』、
友と語り明かした翌日認めた『酔いどれ日記』、
そして、旅を終える毎に整理するそれぞれの『旅行記』。

そんな隙間にあった『陽気なイエスタデイ』を書き記して
いこうと思っている。

by don-viajero | 2007-06-12 19:59 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)