陽気なイエスタデイ

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カテゴリ:本( 75 )


2017年 12月 02日

AX

「エー・エックス」ではなく「アックス」と読む。意味は「斧」。
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大好きな作家の一人。しかも久しぶりに取り寄せた彼の新刊本だ!
(もちろんUSEDではあるが‥)

帯に紹介されているように『グラスホッパー』『アリアビートル』
(既読)に連なる【殺し屋シリーズ】の最新作である。

表題の『AX』のほか『Bee』『Crayon』『EXIT』『FINE』の5編を
収めた連作短編集である。

『AX』で主人公の【兜】と息子との会話のなかに出てくる言葉、
「蟷螂(とうろう)の斧」。
‐(カマキリが前脚をあげて大きな車に向かってきたという『荘子』
 などの故事から)自分の弱さをかえりみず強敵に挑むこと。転じて
 ➡はかない抵抗のたとえ‐

数年来忘れていた「伊坂ワールド」を堪能させてくれた一冊だった!

by don-viajero | 2017-12-02 19:39 | | Comments(0)
2017年 08月 22日

「ででんでんでん♪」

雲さんの口癖である!女を見れば老若美醜にお構いなく
「おねぇちゃん、あちきと遊ばない?」と声をかける。
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ご存じ「ビッグコミックオリジナル」で連載されていた
ジョージ秋山さん(74)の「浮浪雲」だ。

この1973年から始まり、44年もの間続いてきた連載物が、
9月20日発売号で終了を迎えると朝刊に載っていた。

主人公「雲」さんは剣の達人にして、酒好き、好色しかも色男。
しかし、そんな雲の上のような御仁と最大の共通点があった!
それは、焚火が大好きなのだ!

若いころからあまり漫画本は読まなかったが、この
ビッグコミックだけは、立ち読み等を含めよく見ていた。

カミさんが第一子を宿した時(男か女かは判っていなかったが)、
遊びに来た彼女の親友Iちゃんに「子供の名前は決めているの?」
と訊ねられ「男の子の名前は、雲さんの息子の新之助だよ!」
即座に答えたら「もっと地に着いた名前を考えたら‥‥?」
そう窘められたことがあった‥‥。(子供は女の子だったが)

今でも、第1巻から12巻まで本棚の最上段に並んでいる‥‥。
寝物語に読み返してみようっと!!!

by don-viajero | 2017-08-22 18:41 | | Comments(0)
2017年 04月 05日

終活

来年卒寿を迎えるというのに、元気に一人暮らしを
している母が、最近やけに終活に勤しんでいる‥‥。

先日も携帯から
「父さん(故人)の本棚と蔵書を片付けたいから、
 手伝いに来てくれ!」

父の蔵書といってもそんなに多くはない‥‥。
ただ、その題名の傾向を眺めていると、あることに
気付いた‥‥。

戦争を経験(南支まで出征)しているから、当然の如く
戦争関連本が並ぶなか、右翼思想的なものが数冊‥‥。

我が家での購読新聞はずっと毎日新聞だったが、後年
私が独立してから、なぜか父は〇経新聞に変えた‥‥。

そんな本のなかに紛れて、私の書棚にも並んでいる
滝田ゆう『落語劇場』の2冊の文庫本があった。

瞼をそぉ~っと落とせば、お気に入りのロッキングチェアに
背をもたれ静かに揺らし、ゆっくりとページを捲りながら、
笑みを浮かべた穏やかな父の顔が、ふっと現れた‥‥。
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by don-viajero | 2017-04-05 18:57 | | Comments(0)
2017年 03月 11日

『重力ピエロ』

『見るまえに跳べ』もう半世紀以上も前に書かれた、
大江健三郎氏による著作本である。この本の存在を知ったのは、
私はまだ中学生。学生運動が走り始めたばかりの時代だ‥‥。

学生時代、休学して世界一人旅を画していたころ、竹馬の友に
その話をしたところ、こう言われた‥‥。
「ほとんど知識がなくて跳ぶなんてことは、無謀だよ!
 “跳ぶまえに見よ”じゃないかな‥‥?」
「そりゃぁ、最低限の下調べだけはする。でも他人の経験論を
 参考にするつもりはない!この旅を、自分だけのものに
 するためにはね!ボクは“見るまえに跳べ”派だから‥‥!」

昨年のある日、娘から携帯メールが届いた‥‥。
「お父さん!“64”を映画館で観たよ!とても面白かったよ!
 本ある?あったら読ませて!」「Of Course ! 了解!」‥‥。

先日、無料の某ネット動画配信サイトで『重力ピエロ』を観た。
伊坂幸太郎氏の同名本は、数年前に読破している。
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やはり以前、伊坂幸太郎・著/大沢たかお主演『陽気なギャングが
地球を回す』の映像を観た。(両映画とも“鈴木京香”が出演‥‥)

作品を読んだあと映像を観るか?それとも映像を観てから作品を
読むか?当然、私は前者であるのだが‥‥。

by don-viajero | 2017-03-11 18:45 | | Comments(2)
2016年 06月 29日

新刊本

どこの誰かもわからぬような者がつけたであろう
手垢もない、そんな真っ新な新刊本を購入する
なんて、いったい、いつ以来のことだろう‥‥。

届いた本のページを開くと、そこは中古本から
微かに匂ってくるような消毒臭もまったくなく、
誰も足を踏み入れたことのない新雪のなかに、
ど~んと自ら飛び込んだような錯覚に陥り、素敵な
真新しい紙の匂いを辺りにまき散らす‥‥。
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-「希望荘」‥‥その部屋には絶望が住んでいた-
真新しい帯にはそう書かれていた‥‥。

前作「ペテロの葬送」を含む“杉村三郎シリーズ”の
第4弾というふれこみではあるが、以前のものは
「名もなき毒」を読んだだけだ‥‥。

もっとも、宮部みゆきの本を手にしたのは、2013年1月
下旬に「クロスファイアー上・下」を読破して以来だ。

Amazonギフトが1,600円以上貯まっていたので、
使った次第である。

by don-viajero | 2016-06-29 19:37 | | Comments(0)
2016年 04月 13日

本屋大賞

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2004年から始まったこの賞のコンセプトは
『全国書店員が選んだいちばん!売りたい本』だ。

今年度の受賞作は宮下奈都著『羊と鋼の森』。まだ読んでいない。

彼女の本は『遠くの声に耳を澄ませて』と『誰かが足りない』の
2冊だけ読破済みである。

なにぶん天邪鬼の私は、【芥川賞】や【直木賞】に選ばれた本は
滅多に読まないが、この賞だけには食指が動かされる。

2004年第一回から選ばれた上位10作からの読書歴を披露しよう。
(〇囲み数字は順位・敬称略)
‘04年/①『博士の愛した数式』小川洋子
   /②『クライマーズ・ハイ』横山秀夫
   /③『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎
   /④『永遠の出口』森絵都
   /⑤『重力ピエロ』伊坂幸太郎
‘05年/①『夜のピクニック』恩田陸
   /②『明日の記憶』荻原浩
   /⑤『チルドレン』伊坂幸太郎
‘06年/③『死神の精度』伊坂幸太郎
   /⑤『その日の前に』重松清
‘07年/④『週末のフール』伊坂幸太郎
   /⑥『鴨川ホルモー』万城目学
   /⑩『名もなき毒』宮部みゆき
‘08年/①『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎
   /④『悪人』吉田修一
   /⑩『カシオペアの丘で』重松清
‘09年/⑩『モダンタイムス』伊坂幸太郎
‘10年・’11年/0
‘12年/⑦『誰かが足りない』宮下奈都
‘13年/③『64』横山秀夫
‘14年・’15年/0

by don-viajero | 2016-04-13 19:32 | | Comments(0)
2015年 12月 20日

最後の無頼派

それほど多くない父の蔵書から、真新しかった『火垂るの墓』を
引っ張り出して読んだのは、高校生のころだった‥‥。
そして後年、古本屋で購入したのが滝田ゆうのものだった‥‥。

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新宿駅東側、南口を出て甲州街道の高架橋の階段を下りた
ところに、その居酒屋はあった‥‥。

『おばちゃんの店』
数人のおばちゃんたちが、白い割烹着を着て忙しなく働いていた。
この店に野坂がよく来るという噂を聞きつけて、何度かコップ酒を
煽りに行ったが、とうとう逢うことはなかった‥‥。

10日ほど前、最後の無頼派作家が逝ってしまった‥‥。

                                    合掌

by don-viajero | 2015-12-20 16:22 | | Comments(0)
2015年 11月 26日

新刊本

久し振りにユーズドではない新刊の単行本を購入した‥‥。
理由は簡単だ。Amazonのギフト券が1,500円分貯まったから。

「アドルフお坊ちゃん」シリーズも、もうアフォ臭くなってきた。
あの口八丁手八丁の御仁には呆れるばかりだ。

「国民の皆さんに丁寧に安保法制を説明していく」と言いながら、
法案が通ってから一度も実行していない。

三本の矢の検証もせずに新三本の矢だって?奴が口にする言葉は
すべてがただのアドバルーン発言の大嘘つき野郎じゃないか!

ところが、こんなボクの蟠(わだかま)りを代弁してくれている
本が出版されたのだ!島田雅彦著『虚人の星』
ちなみに、大っ嫌いな野球チームを『虚塵』って表記しているが‥‥。
氏の本は、今年『ニッチを探して』『暗黒寓話集』に次いで
3冊目である。

これは、まさに今読まなければ意味を持たない本なのだ!
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by don-viajero | 2015-11-26 18:38 | | Comments(0)
2015年 10月 18日

秋の夜長

釣瓶落としとはよく言ったものだ。
5時を過ぎるとあっという間に暗くなってしまう‥‥。
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気持の良い天候が続き、日中の穏やかな日差しが銀色に
輝くススキの穂を照らし、微風が赤や黄色に色づいた葉を
ゆりかごのように揺らしている。

そんな景色がいっぺんにして暗さを迎え長い夜に入る。

汗牛充棟といえるほどの蔵書はないが、行間に流れる季節の
匂いや音、息使いが様々に溢れている重松清著の連作本
「季節風・春」「季節風・夏」「季節風・秋」「季節風・冬」の
なかから「季節風・秋」を本棚から引っ張り出し、この秋の
夜長に合わせるように、昨夜から再読し始めた‥‥。

by don-viajero | 2015-10-18 18:32 | | Comments(0)
2015年 08月 27日

読書日和

何十日ぶりになるだろうか‥?本のページを開くなんて‥。

気持ちのいい涼風が、網戸越しにレースのカーテンを揺らす夜、
半分ほど読み終えて閉じたままにしていた、荻原浩氏の短編集
『家族写真』を手に取り、読み始めた‥‥。
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ホロリとさせ私の涙腺を緩ませた短編は、どこにでも転がって
いそうな、表題作を含めた7つの家族の物語だ。

氏の本を初めて読んだのは『明日の記憶』であり、最後に
読んだのは『砂の王国・上/下』以来だった。

涼しくなるにつれ、これからは読書量が右肩上がりで増えてゆく
ことだろう!

by don-viajero | 2015-08-27 19:12 | | Comments(0)