陽気なイエスタデイ

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カテゴリ:本( 75 )


2015年 07月 12日

デンキブラン

北海道ばかりではない。ここ安曇野も夜になっても相当暑い!
昼間の暑さがなかなか冷めやらない寝苦しい夜、タブレットから
こんな記事を拾った。
「今夜、電車に揺られてデンキブラン」
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『寺島町奇譚』より

そして、久々に本棚から引っ張り出して、扇風機の生暖かい風を
受けながら、ベッドのなかで読み始めたのが滝田ゆうの『寺島町奇譚』

by don-viajero | 2015-07-12 23:00 | | Comments(0)
2015年 03月 02日

届いた本

昨年末以来、読んでみたかった島田雅彦著『暗黒寓話集』だ。
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AアンケートサイトとCアンケートサイトのポイントそれぞれ500Pを
アマゾンギフト券に交換し、使用可能日まで待っていた。結果、ユーズド
本を送料込み無料で手に入れることが出来た!

この本の『はじめに』では、こう書き始めている。
-いいたいことがいいにくくなる世の中に暮らしたいなどと思う人は
 おそらくいない。なのになぜ社会はそちらの方向へ向かってしまうのか?
 人の話を大人しく聞き、反論を控えてしまう人が多い中、声が大きい
 厚顔無恥な人の恫喝的主張ばかりが目立ってしまう。コトバには様々な
 活用法があるから、それをどう使おうが勝手ではあるけれども、隣国への
 憎悪をまき散らしたり、使い古された愛国、憂国の叫び、呟きを垂れ流す
 より、個々の妄想や回想を温め、孵化させる方が、まだこのふざけた
 世の中に清涼をもたらすことができる。‥‥-

そしてこの章ではこう綴り終えている。
-不愉快な現実を受け入られずに悶々とするよりは、その現実をとっとと
  受け入れて、もっとひどい現実への心構えをするべきなのである。
  とりわけ無知とヒステリーがはびこる斜陽の国では。-
2014年10月16日 ヴェネチアにて

誰のことを指し、私たちがそいつにどう対処してゆけばよいのか、指針を
示してくれているような気がした‥‥。

ページを捲ってゆくのが楽しみだ‥‥。        

by don-viajero | 2015-03-02 19:22 | | Comments(0)
2015年 01月 17日

ホームレス

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ホームレスの住処は一切なくなってしまった多摩川べりのラン。
かつて邸宅?があった場所には、酷く草臥れたリヤカーが立木に
もたれるようにして置かれていた‥‥。

昨年暮れ読破した荻原浩著『砂の王国』
大手証券マンの主人公・山崎遼一が、些細なきっかけでホームレスに
転落し、どん底から這い上がってゆく物語だ。

暮れから今年にかけて、書評欄で幾度となく高評価を目にしていた
島田雅彦著『暗黒寓話集』。
11月28日発売ということもあって、まだまだユーズドでそんなに
安くなっていない。とりあえず読んだことのない作者なので、一冊
購入したのが『ニッチを探して』だった。

そして、この本がまたしてもホームレスの話。
大手銀行で背任の容疑をかけられそうになった副支店長・藤原道長が、
稚拙な計画のもと失踪した挙句、徐々にホームレスの生活を会得し、
様々なニッチ(隙間)の世界を渡り歩いてゆく‥‥。

『暗黒寓話集』を手にするのを、今からワクワクしている‥‥。

by don-viajero | 2015-01-17 20:11 | | Comments(0)
2014年 12月 22日

2014年『この1冊』

今年から『この3冊』なんざ、おこがましいので『この1冊』に
変更させてもらいます。

14日と21日の両日曜朝刊に掲載された書評執筆者40人。
それぞれが選ぶ『この3冊』。私自身も含め、一つとして
かぶった作品はなかった。まぁ、彼らが選ぶのは、概して
数千円もするような書物であるから、私には端から縁が
ないのに決まってはいるのだが‥‥。
尚、2010年に紹介した『砂の王国・上/下』は、それぞれ
1円(送料257円ずつ)で購入できた。

私の『この1冊』は重松清著「星のかけら」だ。
小学6年のぼく(ユウキ)とマサヤは、先輩から聞いた話を
確かめるため≪星のかけら≫を探しに出かけ、そこで一人の
女の子に出逢う‥‥。命の大切さを覚え、少しずつ大人に
なってゆく子供たちの物語だ。
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そして、またしても重松のおっちゃんにしてやられた!
最終章で溜まった涙は、頬を伝い一気に流れ落ちた‥‥。

ついでに、今年一番読んだ作者は横山秀夫の6冊だった。
所謂、警察サスペンスものである。

by don-viajero | 2014-12-22 18:51 | | Comments(3)
2014年 08月 17日

異常な夏

夏前、気象庁はエルニーニョ現象で、冷夏の予報を出していた‥。
ところがへそ曲がりな気候は、梅雨明け前後にかけて日本列島
各地を軒並み猛暑にさせた‥‥。

そして、豪雨をもたらした台風が過去ると、列島には秋雨前線っぽい
ものが居座り続け、やはりゲリラ豪雨で災害を撒き散らしている。

毎夏の朝夕、森のなかで生活している者たちにとっては、騒がしい
だけの蜩の鳴き声も、今夏はその数が少ないのか、遠くから聞こえて
くるときのように、耳に心地よく響いてくる。

結局、私の地域では「スカッとさわやかコカ・コーラ」の夏空が、
一日も現れなかった盆休暇。

雨が降っていなければ、隣の森に入って枯れたニセアカシアの木を
チェーンソーで倒し、風呂の兼用釜に使う薪作り。雨が降り出せば、
蒸すほどでもない涼しさのなかで本を読む。これぞ晴耕雨読だ!

ちなみに、盆休み中に読み終えたものは、読みかけ中だったものも
含め、桜木紫乃著「ラブレス」、奥田英郎著「真夜中のマーチ」、
横山秀夫著「深追い」と「真相」、そして、再読した山田太一著
「異人たちとの夏」の5冊だった。
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四半世紀以上前に中古で購入したスチール。いまだに現役!!!

by don-viajero | 2014-08-17 17:49 | | Comments(0)
2014年 07月 11日

リセット

[if]‥叶うなら、あの頃に戻って人生をやり直したい‥‥。
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正直、一度や二度ばかりでなく、そんな白日夢でも観るように、
タイムトンネルを抜けて過去に戻ってみたいと思ったことは、
何度もある。

ただ、それは戻りたいだけであって、過去に出くわしてきた
様々な分かれ道を、あらぬ方向に行くようなもので、今在る
自分の存在を否定するような生い立ちまでやり直したいなんて、
微塵にも想い描いたことはない。

プロローグでは、同郷しかも同じ高校の同学年だったが、
決して仲良しでもなかった主人公である三人の女性、それぞれの
現在(いま)を紹介。

ある日、デパートで催されていた出身地の物産展で、偶然
出逢った三人が、謎めいた居酒屋で食事を共にしたところから
物語が始まる‥‥。

[re set]‥誰しも、失敗はやり直したいものだ‥‥。

ひょっとしたら、人生は変えられるものかも‥‥?
なぁ~んて思わせてくれる、垣谷 美雨著『リセット』。

by don-viajero | 2014-07-11 20:30 | | Comments(0)
2014年 05月 27日

「軍師官兵衛」

ご存知、現在放映されている某国営放送の大河ドラマだ。

そして、この「軍師官兵衛」とともに俄かに脚光を浴び出したのが、
「二流の人」の作者・坂口安吾である。
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想えば四十数年前、安吾の作品で「堕落論」の次に手にしたのが、
この「白痴・二流の人」の文庫本だった。特筆すべき二つの作品の
他には「木枯らしの酒蔵から」、「風博士」、「紫大納言」、「真珠」、
「風と光と二十の私と」、「青鬼の褌を洗う女」の八編からなる氏の
珠玉の短編が収められた一冊だ。

泉下で静かにしていたかったであろう如水も、安吾ともども、たった
一つの冠番組の賑わいのお陰で、さぞや五月蝿きことであろう‥‥。

by don-viajero | 2014-05-27 21:03 | | Comments(0)
2014年 03月 10日

ウィスキーとアフリカと

この題名はブログの中身とはまったく関係ありません‥‥。

以前にも書いたことがあると思いますが‥‥。
長い旅のなかで必ず時間を弄んでしまうときがある。
そんなとき、木陰のベンチに腰掛けページを開く。
活字を追うことに疲れ、心地よい風に誘われるように、
微睡んでしまうこともある‥‥。

今回ミャンマーの旅でお供したのが『アフリカの瞳』
帚木蓬生(ははきぎほうせい)著。この作者との出逢いは、
姪のお薦め作者だったからだ。初めて手にしたのが
『安楽病棟』。現役の精神科医としての短編物だったが、
つまらなくて途中で放り投げてしまった。しかし、今回の
作品はこれでも同じ作者なのかと訝ってしまうほど上出来な
作品だった。国名は伏せてはあるが、明らかに南アフリカ
共和国の実情である。

主要なテーマは、主人公の医師「作田」を通して見えてくる、
エイズ問題やいまでも蔓延る人種差別。指導者や富裕層が
白人から黒人にとって代わっただけで、何ら変わらない
アフリカの現状だ。
そして、突然起こった息子の誘拐事件‥‥。
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ビール(1000k)とウィスキー(1500k)を買ったホテル横の雑貨屋のおばさんと
(インレー湖・ニャウンシュエにて)

by don-viajero | 2014-03-10 19:47 | | Comments(0)
2014年 03月 09日

あの日。3・11(第六章)

映画「おくりびと」で初めて知った‘納棺師’という存在。
その納棺師の一人である笹原留似子氏が、遺体の
復元にこだわり、自らを‘復元納棺師’と名乗り、‘復元師’
と‘納棺師’として死者と生者とを見つめてきた現場での
記録が、第一章から第五章まで綴られ、そして第六章
からは、あの忌まわしい【3・11】の記述が始まる
『おもかげ復元師』。

先日、毎朝チェックするM氏のブログで、この本を紹介
していた。早速、アマゾンユーズドでゲット!

手元に届いた夜から読み始めたものの、第一章から
涙腺は緩みっぱなしだ‥‥。数ページも進まないうちに
零れてくる大粒の涙と鼻水で顔はぐしゃぐしゃ。嗚咽さえ
もらす‥‥。横に置いたティッシュの箱から次々と
引っ張り出され、皺くちゃになった紙の山‥‥。

涙を拭い、そっと閉じた瞼の下では、湯灌を済ませ、
死化粧を施され「男前」になった父の顔がチラチラ
過ってゆく‥‥。
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by don-viajero | 2014-03-09 16:21 | | Comments(0)
2013年 12月 26日

2013年『この3冊』

毎年恒例の『この3冊』‥‥すみません!
今年はこの題に応えるほどの読書量がありませんでした!
ということで『この1冊』でご勘弁を‥‥。

何といっても今年のピカ一は、初めて読んだ作家で伊坂幸太郎氏
推薦の打海文三著『ぼくが愛したゴウスト』だ。

敢えて他の作品を挙げれば、今年度初頭に一気に上・下巻を
読み終えた、宮部みゆき著『クロス・ファイア(上・下)』。そこには
いとも造作なく、主人公に感情移入してしまっている自分がいる‥‥。
宮部作品に外れなし!

そして、この暮れに出合った「太田愛」という作者。この方ご存知
『相棒』の脚本陣の一人である。
一人の少年を通して、冤罪をテーマにした物語『幻夏』。
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by don-viajero | 2013-12-26 20:12 | | Comments(0)