陽気なイエスタデイ

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カテゴリ:本( 74 )


2013年 10月 20日

犬派or猫派

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猫の人形がないので「だんじり虎」さんで‥‥(笑)

就学前、ご近所さんちから貰ってきた子猫を飼って以来、
猫とは縁がない。特段嫌いではないが、どうも好きになれない。
結婚する前まで実家での飼い犬は2匹。

結婚後はグレー交じりの柴犬「ドッグ」。家出をされて、行方不明に
なってしまった。その後やってきたのが真っ黒「マック」。

小犬のころは耳が垂れてコロコロしていて、ちょうど首の下だけに
三日月の白が混じっていた。そんなとき訪れた友人に
「Mさん、小熊飼ってるの???」な~んて言われたものだ。
11年間、家族に愛され、家族と共に過ごし、最後はガンを患って
しまったが、死に際を看取ってやれた。ミックスであったが、
とても賢い犬だった。

『犬から聞いた素敵な話』山口花・著
第一章は飼い主から愛犬へ、第二章は愛犬から飼い主への全部で
14編からなる物語だ。

犬を飼ったことのある者には、一つや二つ琴線に触れるような
物語に出くわすはずである。

by don-viajero | 2013-10-20 19:32 | | Comments(0)
2013年 08月 17日

打海 文三

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『ぼくが愛したゴースト』ですっかり魅せられた
彼の著書を、じっくり盆休みに読もうと思い、盆前に
Amazonで食指の動いたユーズド本を取り寄せていた。
『ロビンソンの家』、『1972年のレイニー・ラウ』、
『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』の三冊。

冷たい清流の流れる川沿いの木立にハンモックを吊るし、
眠たくなれば目を閉じる。そんな優雅な時間(とき)を、
柔らかな瀬の音に耳を傾けながら過ごそうとしていた。

ところが思いとは裏腹に、とっても美味しいボクの血を、
数匹の小さな虫たちが、静かな羽音をたてて、まるで
舌なめずりでもしながら、ウロチョロと周りを飛び交っている。

もちろん、露出した肌には虫除けスプレー。ハンモックには
2個の蚊取り線香もぶら下げていたが、夢心地になる前に
刺されてしまい、いとも簡単に退散。

結局、2階のベランダにロッキングチェアーを引っ張り出し、
蚊取りの数も増やし、煙の燻るなかでの読書と相成った
次第である。
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by don-viajero | 2013-08-17 19:44 | | Comments(2)
2013年 07月 06日

『ぼくが愛したゴウスト』

「愛した」シリーズ、第4弾(笑)。今回は香りや料理ではなく、
本の紹介だ。
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打海 文三(うちうみ ぶんぞう)著

題名から想像すれば、少年(ぼく)と幽霊(ゴウスト)との
友情を描いたファンタジー本のように思えるが、そんな
物語ではない。

伊坂幸太郎著『3652』のなかで、何度も出てくる著者の一押し
推薦作家であり、作品でもある。

駅のプラットホームで人身事故に遭遇した一人の少年が、
怖いもの見たさに覗き込もうしたとき、ダークスーツの
若い男に「ぼうず、見るな」と制止された。その時間を境に
二人だけが異次元の世界に入り込んでしまった。

少年が家に帰ると、自分以外の人間がどことなく今までと違う
ことに気付く。それは何かが腐ったような、イオウの匂いを
発している家族や友人。ほどなくして、人身事故があった駅で
会った若い男が接近してくる。やがてその世界では家族も含め、
全ての人間に「こころ」がないことを知る。しかもお尻には‥‥。

物語はハッピーでもアンハッピーでもなく、元の世界に戻れるか
戻れないのかでもなく、不思議な結末を迎える‥‥。

by don-viajero | 2013-07-06 19:57 | | Comments(0)
2013年 06月 29日

クレオパトラの愛した香水

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前回「クレオパトラの愛したスープ」を作りながら
思い出したのが、ナショジオに載っていた「クレオパトラと
ナポレオンの愛した香水」だ。

96年3月号から購入し続けている黄色い背表紙が、
ズラ~っと並ぶ本棚から引っ張り出してみる。
'98年10月号。「幻想の世界へ誘う香水」のなかにある
「クレオパトラとナポレオンの芳香」。この見開きページには
歴史的な香りが2種類印刷されていた。指で擦ってみると、
あら不思議“アラジンの魔法のランプ”の如く、えも言われぬ
香りが指の周りに纏わりついてきた。しかし、残念ながら
15年もの星霜を経て擦ってみたところで、いまはなんの
匂いも発しはしなかった‥‥。

by don-viajero | 2013-06-29 20:03 | | Comments(0)
2013年 06月 18日

64(ロクヨン)

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「64」が何を意味しているのか深く考えずに、647ページにも
及ぶこの長編小説の1ページを見開いた‥‥。

「JIN」の坂本龍馬役で好演した内野聖陽主演
-俺のとは違うなぁ!-の「臨場」を始め、「ルパンの消息」、
「動機」、「第3の時効」etc‥‥。結構好きな作家だ。

しかし、ここまでの長編ともなると、途中休んでしまえば
投げ出してしまうかもしれないと思い、一気に読み終えた。
元刑事で広報官を務める主人公・三上の娘の失踪、過去の
未解決誘拐事件、複雑な警察組織、「64」の意味は読み
進めてゆけば、当然判ってくる。

久しぶりに読み応えのある一冊だった。

by don-viajero | 2013-06-18 20:39 | | Comments(0)
2013年 05月 16日

『また次の春へ』

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-静寂-

ごくあたりまえの生活が、ある日突然断ち切られてしまった
たくさんの人々‥‥。

帯には大きな文字でこう書かれていた。
-終りから、始まる。-
その横に小さな文字で、
-厄災で断ち切られたもの。それでもまた巡り来るもの。
 喪失の悲しみと再生への祈りを描く、7つの小さな物語-
                             重松清著

とっても悲しい目に出くわしたとき、どんなに泣いた
ところで、心のいちばん奥深いところに、どうしようもない
涙が残っているものだ。それでもいつかは、その涙をも
搾り出すほどに泣き切るときがきっと来るだろう‥‥。

ひょっとしたら、文字を追いながら、知らず知らずに
ボロボロ零れ落ちてくる涙も、それなのかもしれない‥‥。

by don-viajero | 2013-05-16 19:40 | | Comments(2)
2013年 02月 17日

権謀術数

f0140209_20133875.jpg数日前に読み終えた伊坂幸太郎の『魔王』だ。
(第一刷発行2005年10月20日)















この本の中に『権謀術数(けんぼうじゅっすう)』という四文字熟語は
出てこない。しかし、私の頭の中では、常にこの言葉が蠢いていた。
それは言葉と同時に過去に生きていた二人の人物、そして現在も活躍して
いるあの二人もチラチラ胸糞悪さを感じるほど登場してきたのである‥‥。

『権謀術数』とは、主に社会・集団において物事を利己的な方向へ
導こうとするための技法の総称。『権』は権力、『謀』は謀略、『術』は技法、
『数』は計算を意味するとされる。
辞書を紐解くと‥人を欺くためのはかりごと。種々の計略。「―にたける」

作中で、近い将来首相になるであろう野党党首『犬養』の言葉
「民族は、どの民族でも善と悪について、独自の言葉で語っている。
 国家は、善と悪についてあらゆる言葉を駆使して、嘘をつく。国家が
 何を語っても、それは嘘であり、国家が何を持っていようと、それは
 盗んできたものだ。ニーチェはそう言った」
・・・・・・・・・・・
「国家に騙されるな。私は、善と悪について、嘘をつかず国民に説明する。
 嘘で作った橋の向こうに未来はない。こうも言える。いままでの政治家は、
 国民の意見や迷信、流行に奉仕してきた。真理に奉仕してきたのではない。
 政治家は、未来に奉仕すべきではないか。私は、国民に迎合するつもりは
 ない。なぜなら、それでは未来は築けないからだ」
諦観と無責任の蔓延した今の世の中に、彼のような断定口調が心地よく
響き、次々とそんな言葉を発する彼に、彼の言葉に酔ってゆくマスコミ、
民衆‥‥。どうしたってあの二人、かの二人を思い浮かべてしまう。

『勝てば官軍』。次回の審判まで何をしても許される?!
-それはないだろうぜ!!!-とひとりごちる。        

by don-viajero | 2013-02-17 20:23 | | Comments(0)
2012年 12月 18日

2012年『この3冊』

今年、この日までの完読本はたった20冊‥‥。
ここ数年では最低の読書量だった。

理由は簡単だ。仕事が忙しかっただけである‥‥と
言いたいところだが、仕事に忙殺されたことばかりでなく、
様々なことが絡み合った複合的な結果であろう‥‥。
さらに読みかけ本は9冊。そのほとんどは短編集だから、
いつ読んでも差し障りのないものばかりである。

さて、この少ない読書量のなかから『この3冊』を選ぶ
なんざ、少々おこがましい限りであるが、一応恒例なので
紹介することにしよう。

宮下 奈都『誰かが足りない』
森 絵都『風に舞いあがるビニールシート』
宮部 みゆき『ブレイブ・ストーリー/上・中・下』
内容はそれぞれのブログで紹介済みなので割愛する。

奇しくも、今年は女性だけだった‥‥。

by don-viajero | 2012-12-18 19:34 | | Comments(0)
2012年 11月 28日

至福の時間

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-5℃の朝(今シーズン一番の冷え込み)
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今宵の満月

ようやく仕事も落ち着き、読みかけのページを開く余裕が
でてきた‥‥。

読書をするということは、仕事に追われて開かないばかりか、
仕事以外の何か進行中の予定があったり、悩みがあったりして
そんな余裕がないときを除いて、おそらく頭が空っぽのときが、
一番文字が軽やかに躍るようにして心に響いてくるのであろう。

長い旅のなかでは、時間を弄ぶことがままある。そんなとき、
宿のベランダや公園のベンチで持参してきた本を開く。
ちょっと分厚い文庫本を最低二冊はお供する。その読み終えて
しまった本をどうするかといえば、再び持ち帰ってくる‥‥。
重い思いをしてまで‥‥。

昔読んだ向田邦子のエッセイ集に、こんな文章があった。
-旅先で読み終えた本を置いてくることは、まるで
 捨て子をするようなものである‥‥-

本は読む前も、読んでいる最中も面白い。ときどき目を
閉じて瞑想に耽る。読み終われば、渇いた砂地に水が染み入る
ように、すぅ~っとした至福が全身を駆け巡る。

そんなようなことも書かれていたような気もするが‥‥。
                  

by don-viajero | 2012-11-28 19:56 | | Comments(2)
2012年 11月 05日

積読

『読書の秋』なんて誰が名付けたのだろうか‥‥。

確かに秋は『つるべ落とし』で、すでに夕方5時ともなれば、
辺りは暗くなり始め、夜の帳が降りる‥‥。

仕事で疲れ、夕食のアルコールが読書より睡眠を欲求する。
アマゾンユーズドで注文した数々の本が『積読(つんどく)』
状態だ。
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これらの本たちがしっかりと本棚に納まるのはいつのことやら‥‥。

by don-viajero | 2012-11-05 19:33 | | Comments(2)