陽気なイエスタデイ

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2010年 01月 31日

ポルトガル・Ⅳ 『メイア・ドーゼ・Ⅰ』

レストランで席につくと、まずオリーブ、チーズ、
「パシュテイシュ・デ・バカリャウ」という干しダラ入りの
コロッケの付け合せ皿、そしてパンといった前菜が出される。
もちろん、これに手をつければ、料金に加算される。
「ナォン・オブリガード」と言って下げてもらう。
メニューは通常、スープ、前菜、メインディッシュの
魚か肉料理、そしてデザート。食事中にはワインかビール。
最後はデザートに小さなコーヒーカップに入った「ピッカ」
と呼ばれているエスプレッソコーヒーだ。

これらをキチンと平らげてしまう、隣席するポルトガルの
人々の食欲には、驚きを通り越して、ただただ呆れるばかりだ。

メインディッシュ・メニューのなかに「メイア・ドーゼ」と
表示されたものがある。これは「半分の量」という意味で、
普通よりも少なめになる。料金は三分の二ほどだ。
しかしながら、このメイア・ドーゼですら、少食の私には
多い量だ。メイア・ガラファ(ハーフ・ボトル)のワイン
片手に、ゆっくりと食事をしている私を逆に、大食漢の
彼らは訝しがっているのかもしれない。

スーパーで500ccのミネラルウォターが€0.1、350ccの
缶ビールが€0.55.それに宿泊代や交通費を見比べると、
レストランでの食事代は決して安いとはいえない。
それでも、食事にお金をかけるポルトガル人は、本当に
食べることの好きな民族なのだろう。
だが、その旺盛な食欲は、中年のおっちゃんの布袋様のような
お腹や、おばちゃんのハートマークを逆さまにしたような
でっかいお尻が如実に物語っている。

もっとも、この国では若い女性たちのお尻もデカイ!!!
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≪Cozido・a・Portuguesaコジード・ア・ポルトゲーザ/Meia Dose €7.5≫
各種のソーセージ、肉、野菜、豆を煮込んだポルトガル風ポトフ
≪Meia garrafa €2.0≫

by don-viajero | 2010-01-31 12:54 | Portugal | Comments(0)
2010年 01月 30日

ポルトガル・Ⅲ 『教会』

静かに鳴り響く教会の鐘の音とともに目を覚ます。
-カラ~ン カラ~ン ‥ ‥ ー
ポルトで迎えた朝。
昨日に続き、重い雨粒が薄暗い夜明けの街を
靄らせている。

乾いた空気のなか、拡声器から突然響き渡る、
イスラム圏のアッザハーンのけたたましさとは
遥かに違い、ゆったりとした時間の流れと心を
癒してくれる音が、耳から穏やかに染み入ってくる。

風交じりの雨は、ジーパンの膝下まで濡らしてしまい、
始まったばかりの旅の高揚感を挫折させ、
心までか、折りたたみ傘の骨まで折れそうな勢いだ。

夕刻時、雨脚の弱まった街角。
少しでもそんな雨をしのぐ片隅で、粗末な毛布に
包(くる)まり、横たわったホームレスの老人。
その無精髭を生やし、目を閉じた姿は、
虚空を這うように死を迎えた父に重なった。
私は息を潜め、喉をすぼめ、首を縮めてじっと見ていた。

その夜、夢を見た。
すでに意識の無くなっていたはずの父が、突然立ち上がり、
ベッドの周りを静かに、ゆっくりとグル~リ、グル~リ
歩き回り、何やらブツブツと独り言を呟いている。

見学した教会の壁に掛かっていた「磔のイエス」や
「復活のイエス」の絵を観過ぎたせいだろうか‥‥。

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    ≪雨に咽ぶポルトの中心・リベルダーデ広場≫

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    ≪ボリャオン市場のおばちゃんと≫

by don-viajero | 2010-01-30 13:49 | Portugal | Comments(0)
2010年 01月 29日

ポルトガル・Ⅱ

旅には始まりがあり、終わりがある。
以前にも書いたが、旅には計画する楽しみ、実行する楽しみ。
そして、それらを纏め上げる楽しみ。三つがある。

実際、旅立つ前のワクワク感や、現地での計画では、
あり得なかった、様々なハプニングの一つ一つを拾い上げる
作業の方が楽しいかもしれない。

今回、ポルトガルの旅では、このブログ上で思ったこと、
感じたことを載せようと試みたのだが、如何にせん、
ご存知のことと終わってしまった。

自分のなかの「ポルトガルの旅」を忘れないためにも、
明日以降、ここに記していこうと思っている。

                         29/01/2010 自宅にて

by don-viajero | 2010-01-29 20:24 | Portugal | Comments(0)
2010年 01月 21日

ポルトガル・Ⅰ

2003年、チューリッヒ経由でブルガリアを訪れて以来の
ヨーロッパだ。

あの冬もそうであったように夜が明けるのが遅い。
12時間以上のフライト(+ヒースローからリスボンまで
2時間半)で生じた時差ボケと、無秩序な睡魔に襲われ、
脳みそも身体もフラフラになってしまっていた。
夜11時、すでに予約してあったホテルへタクシーで乗り付け、
チェックイン後、すぐにシャワーを浴び、ベッドに潜り込む。
しかし、横になったというだけで翌朝には、すっかり
壊れかけていた感覚を取り戻す事が出来た。

開発途上国のような、混沌として若々しくエネルギッシュさに
溢れ、思わず笑みが零れるようなことはないものの、
しっとりとした長い歴史の重厚感が漂っている。
落ちついた街並は成熟した大人の風情を醸し出し、
建物を濡らす、重い雨粒が一層、街を深いものにしている。

by don-viajero | 2010-01-21 00:01 | Portugal | Comments(0)
2010年 01月 16日

Japanese

Yesterday, I arrived Porto from Lisboa by train.
I could get the ticket by internet in Japan.

Yesterday was rain and today is rain too.
But not so much cold.

I'm sorry. I can't indicative by Japanese.
Because there are only few internet cafe in Porto.
I can find Japanesesite by those P.C.
But those are not installed Japanese.
I'll try at Coimbra of the next city.

by don-viajero | 2010-01-16 22:15 | Portugal | Comments(3)
2010年 01月 11日

成人式

今日、1月11日が『成人の日』???
あくまで、私のなかで『成人の日』は1月15日だ。
その前年、20歳になった者たちだけが迎える日。
早生まれの者たち(同年4月1日までに20歳)も
含まれ、その新成人たちを祝う成人式。
人生一回限りの通過点。しかし、そんなものは長い人生、
路傍の石の如くゴロゴロ転がっている。

自叙伝『筆談ホステス』の斉藤里恵(25)さんが、
出身地・青森市の式典に招かれ、静寂のなか、
彼女のメッセージがスクリーンに映し出された。
-難題のない人生は無難な人生。
  難題の有る人生は有難い人生。-
障害者として苦労したからこそ、伝えることのできる
感動的表現だ。

当時、私が生まれ、育った町では『成人の日』を迎える
前の1月3日に式典が催された。
しかし、そんな式に出席などしたくはなかった。
(ワシはそんなところに出とうはなかった‥‥かな?)
そのとき、五竜遠見尾根上に掘った雪洞のなかにいた。

山スキーで入り、天候が荒れ、雪の穴倉に一人ポツネンと
その日を迎えた。恐れを知らず、思い悩むほどの大きな
挫折も知らず、元気いっぱいの若者だった。
昨日まで子ども、今日から大人。そんな不埒なことなど
あり得ない。制度が決めるのではなく、律儀な節目を
決めるのは自分自身だと思っていたし、十把一絡げの
人生に捉われたくはなかった。自分の人生を‥‥。
様々な出来事のなかで、たくさんの必要なもの、
不必要なものをつくってきた。それでも、私はこれからも
そんなものを抱え込みながら、いろいろな人生の節目を
迎えることであろう。

2010年、今年の1月15日、予定ではポルトガルの
ポルトの街にいるだろう。
一昨年のインドシナ紀行のように、時間やPC環境が許せば、
このブログのアップもしようと思っている。
私の行動の一つ一つが、私自身の節目だから‥‥。

-Vejemos novamente com meu weblog !-
  (Let's see again with my weblog !)

by don-viajero | 2010-01-11 17:32 | エッセー | Comments(0)
2010年 01月 07日

年初め

いつもの年と同じように、一人でカミさんの実家を訪れた。

昨年、初めて走った多摩川べりのランニングコース。
暖かな青空の下、爽やかに吹く風までもが気持ちよく、
額から静かに流れ落ちる汗は、健康への祝福の雫のように
思えてくる。10キロほどの平坦なコースは、把握している
こともあり、しかも、15キロランニングに慣れた身体には、
いささか物足りないものだった。

そして、毎年、このとき年一回だけ顔見世する友たちとの
新年会。元気な顔に出会えるだけで幸せを感じる。
(前述:'08年1月6日)
今回は、超簡単ポルトガル料理から『アレンテージョスープ』
なるものを提供した。(アレンテージョ地方のスープ)
もっとも、私自身、これから訪れるポルトガルの本場もんを
味わったことなどない。採点は???だったかな‥‥。
こうして、いつもと変わらぬ穏やかな一年が始まった。

レシピを紹介しよう。みなさんもチャレンジしてみて下さい。
●材料一人分
フランスパンの固くなったもの・・・・・2切れ
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
熱湯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200cc
ペースト ミントの葉のみじん切り・・大さじ2杯
      (本場ではコリアンダーの葉)
      ニンニク・・・・・・・・・・・・・・・1かけを擦る
      オリーブオイル・・・・・・・・・大さじ2杯
      塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
●作り方
1.ペーストの材料をよく掻き混ぜる
2.鍋にお湯を沸かし、1のペーストを溶かす
3.パンを入れ、塩コショウで味を整え、卵を落とす
4.蓋をして約1分、卵が半熟になれば出来上がり
:あまり長いこと煮ていると、スープがパンに
  浸みてしまい、グチャグチャになってしまう

by don-viajero | 2010-01-07 20:07 | エッセー | Comments(5)
2010年 01月 05日

超短編小説 『インフルエンザ』

結婚式も同じころ。また細君同士も幼馴染。
そんな竹馬の友である彼らも、結婚生活を十年も超え、
久しぶりに男同士で飲んだ。
二人して『居酒屋古民(こみん)』の暖簾をくぐった。
なるほど、カウンター席だけの小振りな店ながらも、
古民家で使われていた材を、そのカウターばかりでなく、
ふんだんに用いた、なかなか趣きのある店だ。

「おい!おまえんち、どないなんや?」
「なんのこっちゃ???」
「二人の仲や!」
「おれんちなんか、今でも熱々やでぇ!
 ほんま、ず~っとインフルエンザに
 かかってるみたいなもんやな!」
「???、どない意味なんや?」
「愛の熱でうなされっぱなしや!
 ところで、おまえんちのほうこそ、どないなっとるんや?
 ほんま、あんましえぇ噂、聞かへんでぇ!」
「おれんちか‥‥。
 まぁ、治りかけのインフルエンザみたいなもんやな!」
「?????」
「熱は下がりよったが、セキだけはまだあるんや!」

そこへ、黙って彼らの会話を楽しんでいた店主が割って入った。
「お客さんたち、おもろい話、してまんなぁ!」
 あんまし、うまくいってへんお客さん、後ろ見て読んでみなはれ!」
「ん???」

二人が振り向くと、そこには玄関戸に吊るされて、
ガラス越しに逆さ文字が映った暖簾が見えた。
「民(みん)‥古(こ)‥屋(や)‥酒(さけ)‥居(い)‥‥。
 いや‥、まてよ!あっ!判ったわい!
 タミ・フル・ヤ・サカ・イ‥や!そやろ!」
「そや!ワテの店の酒はタミフルや!インフルエンザ
 なんちゅうもんは、治ってしまうんや!!!」

by don-viajero | 2010-01-05 20:02 | 超短編小説 | Comments(0)
2010年 01月 01日

33年前の今日‥

昨日から降り続いた、今シーズン2度目の雪も止み、
大地は真っ白に覆われ、静寂を伴って新年の朝を迎えた。
毎年、暮れに届く、知人の打ち立ての美味しい蕎麦を食べ、
いつもの毎日と変わりなく、10時前には床に入り、
私たち仲間が育て、収穫し、餅つきをした餅で雑煮を戴く。

33年前の今日は‥‥。
イラン・メシェッド(現在はマシュハドと表記)にいた。
前日の日記から、
-12月31日(金)
 昼の12時ごろ、雪混じりのメシェッドに着く。とりあえず宿を
 探そうと、3時間ほど歩き回ったのだが、どこも満員で断られて
 しまう。仕方なく、コンクリートむき出しの建築工事中ビルの
 冷え冷えした一室にツェルトを張り、宿とする。大晦日、まさか
 こんな夜を過ごそうとは思ってもいなかった。一袋だけ、日本から
 持って来たインスタントラーメンで年越し。こんなにも即席麺が
 美味しかったと感じたことはなかっただろう。
 ローソクの灯り、一人静かにツェルトの中にいると、どこかの山を
 想い出す。誰も知らない、こんな遠くの街で一体何が楽しいんだ。
 何とも惨めったらしくなってしまう。いや、今の俺には晦日も正月も
 ないんだ。旅をしているんだ。辛くとも一つ一つの出来事が
 楽しく終わらなくっちゃ‥‥。1976年、さようなら‥‥。-
-1月1日(土)
 寒かった。とても寒い年越しをしてしまった。7時、ツェルトを
 たたみ、アフガニスタン領事館へ向かう。明日から通常業務が
 始まることを確認。暖かな朝日を浴び、道端に座り込んでいると、
 テヘランのアミア・カビール・ホテルのドミトリーで同室だった、
 アメリカ人のグレイクが歩いてきた。今朝、この街に着いて
 ホテルを探していたそうだ。やはり、どこも断らてしまい、
 途方に暮れていたとのこと。一緒に探すことにする。
 あちこち尋ね歩いても、どこも満室、満室‥‥。そんなとき、
 目に飛び込んできたインフォメーションのドアを叩いた。
 そこで、ラッキーにも一室だけ空いているホテルを紹介された。
 二人で240RL≒960円(当時、$1=240円)。すばらしく安い
 宿が見つかった。早速、インフォ近くのホテルへ行く。
 二人とも酷く疲れ切っていたので、そのまま、寝正月を決め込む。
 何故、どこのホテルも満室だったのか、このホテルの前にきて
 解った。今日はイマーム・レザーの祭典(イスラム暦のため
 毎年変わる)。イラン中のイスラム教徒が、このメシェッドに
 集まって祝う祭りだったのだ。男たちは黒い服を身に纏い、
 歌を歌ったりして市内をイマーム・レザー廟に向けて行進し、
 女たちもその横を、やはりチャドりを被って歩いてゆく。
 夜はグレイクがテヘランで買ってきた日本製の鮭缶にパン。
 それに自分が買い置いたオレンジで豪勢な?正月料理だ。-

ハプニングもエキサイトもなく、とりたてて何の変わり映えもない正月。
それでも、静かで平和な正月だ。

 

by don-viajero | 2010-01-01 11:08 | ◆旅/全般◆ | Comments(0)