陽気なイエスタデイ

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2010年 12月 31日

大晦日

今宵12時を迎えると、新しい年が始まる。

目にする景色は変わらずとも、
時間だけは容赦なく時を刻む。

この一年、私や私の家族、それらを取り囲む
関わりのなかの暮らしが、波風もなく、毎日を
当たり前のように繰り返されてきたことは、
ある意味、贅沢なことだったのかもしれない。

今年、出せなかった賀状を作成している間にも
届く「喪中ハガキ」。

我々の世代、差出人の友人にしろ、
その連れ合いの親御さんに不幸が起こることは、
不思議ではない年齢に達した。

それでも、私の故郷、安曇野の夕暮れは、
この時季、冷たさの感触ばかりでなく、
鼻を擽るような懐かしさと新鮮さを
与えてくれている‥‥。

by don-viajero | 2010-12-31 20:57 | エッセー | Comments(0)
2010年 12月 30日

断捨離

最近、巷間を賑わせている『断捨離(だんしゃり)』とは、
ヨガの「断業」・「捨業」・「離業」という考え方の応用で、
不要なモノを断ち、捨てることでモノへの執着から離れ、
身軽で快適な生活を手にしようというものらしい。
ちなみに「ダンシャリアン」なる言葉まである。

身の回りをすっきりさせることで、心の混乱も整理し、
前向きな自分に生まれ変わりたい。
そう思う人種が増えてきたらしい。一時期、持て囃された
「Simple is Best」に近い発想なのかもしれない。

以前から気になっていた引き出しのモノを整理した。
いつか使うだろうと仕舞っておいたモノが、続々出てくる。
暫し手を止め、眺め、躊躇するモノもある。しかし、
目を瞑って「エイ・ヤァー!」とゴミ箱に投げ入れるが、
それはひょっとしたら、その想い出も一緒に捨てている
ような錯覚にさえ陥ってしまう。たった一つのモノだけが、
あることを想い出させる品かもしれないが、そこは
思い切って、勇気を振り絞らねば元の木阿弥に
なりかねない。

ついでにタンスの引き出しからも、今後絶対着ない服も
整理した。いつしかモノは増えてゆくものだ。
小屋裏の物入れのなかで、もっともっと不必要なモノが
埃を被ったまま「オレたちはいつご主人様から捨てられる
のだろうか?」と戦々恐々として待ち構えているモノたちが
ウジャウジャ転がっている。

私もこの暮れには、ほんの少しだけ「ダンシャリアン」に
成りきったかもしれない。それでも2010年のこの年を
振り返ってみて、「50数年分の1」として残しておきたい
記憶だけは、ドラえもんのポケットのように、決して
溢れることのない心の引き出しに、そっと仕舞い込んで、
新たな年を迎えることとしよう‥‥。

by don-viajero | 2010-12-30 17:20 | エッセー | Comments(0)
2010年 12月 26日

2010年「この3冊」

「国民読書年」として幕を開けた2010年。
盆前までの勢いなら、年間100冊は軽く読破すると思って
いたのだが、それ以降仕事も忙しくなり、寸暇を惜しんでの
キューバ関係の資料集めに翻弄され、終わってみれば
(まだ数日残してはいるが‥‥)、ここ何年かで一番少なく、
50冊をようやく越えたぐらいだった。

年末恒例の毎日新聞・書評執筆人たちが選ぶ「この3冊」は、
昨年の『1Q84』のように誰一人かぶる作品はなかった。
私は新刊本に関してはよほどでない限り手にせず、もっぱら
アマゾンの「ユーズド」購入読者だから、そこに読んだもの
などあろうはずはない。

さて、今年度私が選ぶ「この3冊」。
一冊目は、宮部みゆき『孤宿の人・上/下』
いまさら説明は要らないだろう。

二冊目。伊坂幸太郎『グラスホッパー』。
当時、著者自身が「今まで書いた小説のなかで一番達成感が
あった」と言わしめた殺し屋小説だ。すでにこの本に続く
殺し屋小説『マリアビートル』が未読のまま棚に置かれている。

三冊目。重松清作品の涙腺からじわじわと湧き出たものが、
いまにも零れ落ちそうに瞼のなかに溜まってしまうような
物語もたくさん読んだ。春先には道尾秀介『鬼の跫音』の
怖くて、背中にゾクっとする冷たいものが走る六篇からなる
ホラー短編集や、『ラットマン』や『シャドウ』etc。氏のどの
作品も伏線の張り方がとても秀逸で、映画『スティング』の
ようなどんでん返しがあり、すべてが繋がったとき、騙されたと
気付かされるものばかりだ‥‥。う~悩む!(笑)
あえて選ぶとすれば荻原浩『誘拐ラプソディ』であろうか?
氏の作品は以前、重いテーマの若年性アルツハイマーを扱った
『明日の記憶』以来だ。
借金を重ねた挙句雇い主を殴り、車を奪い、所持金が底を
尽き、様々な自殺方法を考えていた主人公「伊達秀吉」。
そこへ家出をして、飛び込んできた「伝助」坊や。誘拐を
思い立ったものの、その子の父親たるや表の顔は実業家、
裏はヤクザの親分。対立するチャイニーズマフィアや警察が
絡み合うが、立派な犯罪小説なのに死人が一人も出ない
ユーモア小説。私のなかでは注目の作家の一人だ。
いまは、最近出版された『砂の王国・上/下』を、安くなったら
購入しようと企んでいる。

by don-viajero | 2010-12-26 17:33 | | Comments(0)
2010年 12月 23日

Xmas

今夜はイブ・イブ。
本来のクリスマス・イブは24日の日没から
夜が明けるまでを指すらしい。そこでジョン・レノンの
『Happy Xmas (War is over)』を送ろう。

So this is Christmas And what have you done
(そう、今日はクリスマス 君たちは何をした?)
Another year over And a new one just begun
(一年が終わり 新しい年が今始まった)
And so this is Christmas I hope you have fun
(そう、今日はクリスマス 楽しんでるといいな)
The near and the dear ones the old and young
(身近な人も愛する人も老いた人も若い人もみんな)

A very merry Christmas And a happy New Year
(心からメリー・クリスマス ハッピー・ニューイヤー)
Let's hope it's a good one without any fear
(不安なんかない良い年であることを願おうよ)

And so this is Christmas (War is over)
(そう、今日はクリスマス)
For weak and for strong (If you want it)
(弱い人も 強い人も)
For rich and the poor onens (War is over)
(金持ちも 貧しい人も)
The world so wrong (Now)
(世界はとても間違っている)

And so happy Christmas (War is over)
(そう、今日はハッピー・クリスマス)
For black and white (If you want it)
(黒人も 白人も)
For yellow and red ones (War is over)
(黄色い人も 赤い人も)
Let's stop all the fight (Now)
(あらゆる争いは止めようよ)
Chorus
And so this is Christmas (War is over)
(そう、今日はクリスマス)
And what have we done (If you want it)
(僕らは何をした?)
Another year over (War is over)
(一年が終わり)
And a new one just begun (Now)
(新しい年が今始まった)
And so happy Christmas (War is over)
(ハッピー・クリスマス)
I hope have fun (If you want it)
(楽しんでるといいな)
The near and the dear ones (War is over)
(身近な人も 愛する人も)
The old and the young (Now)
(老いた人も 若い人もみんな)
Chorus
War is over If you want it War is over Now
(戦争は終わるさ みんなが望めば 戦争は終わるさ すぐに)

『You Tube』の最後に出てくる
「an eye for an eye will make us all blind.」
これはマハトマ・ガンジーの有名な言葉で
「an eye for an eye makes the whole world blind.」
からのものだ。

by don-viajero | 2010-12-23 20:04 | エッセー | Comments(2)
2010年 12月 21日

餅つき

暮れも押し迫った19日の日曜。
アルプスもくっきり浮かび上がり、穏やかな
冬の陽を浴び、「ZUKUDASHI会」の
餅つきをやった。収穫の喜びを分かち合う
時だ!計8臼。
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私が造った杵で頑張る少年。

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今度は大人用杵で挑戦だ!キビ餅

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古代米を混ぜた赤餅

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豆餅

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宴会
雑煮は安曇野流「ブリ雑煮」。
会長が用意した「お稲荷さん」ならぬ、油揚げのなかに
入れた餅?やはり、一番売れたのはつきたての餅には
大根おろしだった。
来年は「それぞれレシピを考えてくるように!」のご通達?
あり!

by don-viajero | 2010-12-21 20:17 | ずくの会(米作り) | Comments(0)
2010年 12月 20日

呼出音

真夜中、電話が鳴った。

妻が旅行に出かけ、家にいるのは私一人だけ。

階下の電話のベルか?
それとも脱いだズボンのポケットのなかの携帯か?
いずれにしても一回で切れた。

一時間ほどして、また鳴った。
やはり、どちらからの音か判別できないまま、
一回で切れた。

そして、数分も経たないうちにまた鳴った。
今回は二回で切れた。
さすがに気になって、携帯の着信履歴を覗く。
新着はなかった。

その音は、頭のなかでは着信音と認識するのだが、
我が家の固定電話のものでもなく、
自分の携帯の着信設定音でもない。

いったい何の音‥?いったい誰が‥?

朝を迎え、朝食の準備をしていると、
今度はメールの設定着信音が響いた。

「昨夜、遅くに無事、羽田に着きました。」
とディスプレイに表記されていた‥‥。

by don-viajero | 2010-12-20 19:44 | | Comments(0)
2010年 12月 17日

二日酔い・Ⅱ

『同棲』といえば、かぐや姫の『神田川』や上村一夫の
『同棲時代』の暗くてジメジメしていても、、そこには
二人だけの小さな幸せがある‥‥。
そんなイメージでしか捉えていなかった。だが、S先輩の
それはかなりかけ離れたもので、学生の分際で優雅な
暮らしをしていた。6畳が二間、キッチン、トイレ、風呂、
そして、外にはベランダまである。

翌日は数学と英語の期末試験だというのに、何故だか
上機嫌の先輩に注がれるまま、しこたまビールを
飲まされた。
「他のアルコールはありませんか?」
なんて愚問は口が裂けても出てはこなかった。

そのころ私が飲んでいたものは、焼酎入りのホッピーか、
日本酒。たまに懐具合がいいとき、せいぜい『とりあえず』の
ビールだけだった。我々飲み仲間にとってビールは高級
アルコールの部類に括られていた。

カーテンから陽の光が零れ始めたころ、目を覚ました。
布団から出て真っ直ぐ立てない。金槌が脳みそを
ガンガン叩いている。呂律の回らない口調で、
「今日は‥期末‥試験が‥あるので‥帰ります‥!
 ご馳走‥様‥で・し・た‥‥。」
「おぉ、また遊びに来いよな!」

ビールの二日酔いが、あれほど凄まじく酷いものとは
思ってもいなかった。頭はガンガン、目の前にある地球上の
すべてがグルグル回っていた。試験をすっぽかし、片足を
引きずりながら、そのまま自分のアパートまで戻り、
布団に潜り込んでしまった。

いまでは、どんなに飲んでも睡魔に襲われてしまい、
早く寝てしまうので、二日酔いなんかにならない。

そういえば、最近『Hair of the dog』とすっかり
縁遠くなったなぁ‥‥。

by don-viajero | 2010-12-17 20:05 | エッセー | Comments(0)
2010年 12月 15日

二日酔い・Ⅰ

人生であれほど浴びるようにビールを
飲んだのは‥、否、正確には飲まされたのは
あのときだけだっただろう‥‥。
今思い返しても恐ろしい二日酔いだった。

屏風岩で滑落して傷めた膝の治療のため、
下北沢から数駅離れた、駅前にある整形外科に
通った。初めての診療を終え、支払い待ちを
していると、看護婦さんから声をかけられた。
「あのぉ‥、Mさんって〇〇子さんの弟さん?」
「えぇ‥‥、そうですけど‥‥。」
「私、〇〇子さんと中学で同級だったんですよ!」
世間は狭いものだ。

病院を出て駅に向かって歩いていると、またまた
同郷の輩にバッタリ出くわした。中学で一年先輩の
Sさんだ。
「おい!Mじゃないか!」
「あっ!Sさん!」
「久しぶりだなぁ!俺のアパート
 直ぐ近くだから一緒に行こう!」

小学校も高校も違ったし、たまに電車のなかで
鉢合わせても、一言二言口を交ぜ合わす程度で、
格段親しくしていた先輩ではなかったが、無下に
断る理由もなかったのでヒョコヒョコ付いて行った。

彼の住むアパートはマンションほどではないが、私の
ボロアパートに比べ、当時としては瀟洒なものだった。
-さすがに一人っ子のお坊ちゃん育ちだな!-

ドアを開けて出てきたのは、色白の顔に黒目がちな
目をした小柄で綺麗な女の人だった。
「あれ?先輩学生結婚しているんですか?」
「違うよ!ただの同棲だよ!」

たった一つの歳の差が、大人と子供を分けて
いるような気がした瞬間だった‥‥。

by don-viajero | 2010-12-15 19:53 | エッセー | Comments(0)
2010年 12月 12日

誘(いざな)い

ランニングは感性を研ぎ澄まし、読書は五感を
刺激させる。そして、旅は未知への誘いである。

次回の旅の目的地をキューバと決めて、早速
購入したのが、いつものように『地球の歩き方』
だった。初期のころは『地球の迷い方』と揶揄
されていたこのガイドブックも、読者からの投稿
などで、だいぶ情報の掲載量も充実してきた。

しかし、『カリブの海の島々』の題名の通り、
キューバがただのリゾート地として括られており、
宿は高級ホテル、レストランも如何にも高そうな店しか
載っていない。そのため、今回はかなりハードに
ネットを駆使して情報を集めざるをえなかった。

そんなとき出会ったのが『旅行人』だ。
この雑誌、やはり『地球の歩き方・ドバイとアラビア
半島の国々』のなかで、少々ぞんざいに扱われていた
イエメン行きのときにも購入した。

歳を重ねるにつれ、保守的になる。
若かったころのように、少しの情報だけで飛び込んで
行くような、無謀でその場しのぎの旅はできなく
なってきた。現地で実際に覗いて部屋を見てからの
ほうが確実なのは解っているが、ザックを背負って
あちこちのホテルを歩き回り、その夜の宿を決める
なんて面倒になってきた。

今回はホテルだけでなく、民宿のような個人経営の
部屋貸し『カサ・パルティクラル(直訳:個人の家)』も
キューバ宿泊サイトを通して予約できた。
バスもツーリストだけが利用するViazul社の
無料会員になり、すべての利用路線の予約もした。

あとは、旅立ちの日を迎えるまでの一ヶ月余り、
日を追うごとに誘いの波が大きくなってくることであろう‥‥。

by don-viajero | 2010-12-12 19:48 | Cuba/Mexico | Comments(0)
2010年 12月 10日

将軍様

山下達郎の「クリスマス・イブ」
流れてくるようになってきた。

-雨は夜更け過ぎに
  雪へと変わるだろう
  Silent night, Holy night-

昨日、午後2時ごろから降り始めた冷たい
雨の滴(しずく)が、薄暗くなった鈍色(にびいろ)の
空から大きな白いものへと変わり、瞬く間に
車道以外の場所を埋め尽くしていった。

そして朝、一面真っ白な世界へと変えた。
今シーズン初めての積雪だ。
いよいよ、冬将軍様のお出まし!お出まし!!!

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by don-viajero | 2010-12-10 20:16 | エッセー | Comments(0)