陽気なイエスタデイ

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2011年 05月 30日

トラキチ・Ⅰ

以前、私の住む地区では、夏のお日様がギラギラ輝く
7月の炎天下、毎年恒例の常会対抗ソフトボールが
催されていた。我々の常会は何度となく優勝した。
他の常会に比べ格段に世帯数が多かったので、2チーム
出し優勝・準優勝を手にしたこともあった。まさに
我らが『黄金時代』で、そのとき私が任されていたのは
「守備の要」キャッチャーだった。応援してくれた
隣近所のみんなとともに飲む勝利のビールは、最高だった。

その私は、自他とも認める「トラキチ」だ。
「ワテ、今年のソフトはトラハッピ着て参加するでぇ!」
「Mさん!それだけは止めときな!!!
 袋叩きに遭うかもしれないよ!」‥‥。
そう、この地域は「巨人・大鵬・卵焼き」を信じて
疑わない‘土地柄’なのだ!

毎年「トラキチ」の友と聖地・甲子園へ行く。
今年も5月14日(土・2時試合開始)・対中日戦を
観て来た。

このところ観戦する試合は5連敗だ!それまでは、
幾度となく記念すべき試合に遭遇したというのに‥‥。
シーズン通して、たった二回しか成し得なかった
完封勝利の一試合。対広島戦での球団史上最高得点試合。
兄貴・金本の2000本安打と新井の1000本安打の
アベックメモリアル試合(当然試合は勝った!)。

ところが三年前、黒いウサギの巣くう「ジャンパイア」が
審判する「カラクリドーム」に行ってからおかしくなった。
あれから観戦する試合、ことごとく負け試合だ。

梅田で美酒に酔いしれるのは、いつのことやら‥‥?
そして、1985年以来(日本一)の歓喜に狂乱する日は、
いったいいつまで待てば来るのだろうか‥‥???

7回裏攻撃前の風船飛ばし:絶景かな!It's Beautiful!!!
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by don-viajero | 2011-05-30 20:57 | エッセー | Comments(0)
2011年 05月 28日

花言葉

山に夢中だったころ、たとえ雪の中から土色の
顔が出てこようが、岩場から滑落して脳みそが
ケチャップのように飛び出していようが、山で死んだら、
マーガレットの花で遺体を覆ってくれと、誰彼なく
話していた。マーガレットの花言葉は「誠実」。
そのままの生き様だったような気がする。

本当は、そのころ大好きだったのはエーデルワイス
(初恋)。当然、日本の山で見ることは叶わないから、
山に登っても花にはあまり興味を示さなかった。
一途な初恋なのだ。

時を経て、黄色のフリージア(純愛)を好んだときもあった。
可憐なサギソウ(発展)を模して、茎は針金に緑の
紙テープを巻きつけ、花は薄い白紙で刻みを入れ
彼女へのプレゼントにした。
これも頷ける。

一人暮らしで、路傍に咲いているミヤコワスレ(望郷)を
じっと眺めていたこともあった。
ヤグルマギク(繊細)を発見したら、幼かったころ
遊びまわった安曇野を思い出していた。

後年、レパートリーにカミさんの好きなトルコキキョウ
(希望)も加わった。

どうやらアイリス(おしゃべり)な私は、その実、
紫陽花(移り気)なのかもしれない‥‥。

by don-viajero | 2011-05-28 20:02 | エッセー | Comments(0)
2011年 05月 27日

競演

我が家のツバキたち。
ゆっくり愛でることもなく梅雨入りしてしまった。
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by don-viajero | 2011-05-27 20:37 | エッセー | Comments(0)
2011年 05月 25日

超短編小説 『告げる』

夜が明けるのには、まだしばらく間があった。
私は固く目を閉じ、朝が来るのを待っていた‥‥。

突然、私の横に男が忍び入るようにやってきた。
続いて暗闇を破るようなけたたましい男たちの声。
「にしゃ、なんばしちょっと?」
「卵ばとっと~と!」
「家ん人、しっと~と?」
「しっと~と!」
「おいぶんも、とっと~と!」

-とっと、とっとと騒がしい連中だ!-
私は危険を察知し、両羽をバタつかせ朝を告げた。
「トット~コッケトット~!!!
 オットコドモ タマゴ トット~ト~~!!!」

by don-viajero | 2011-05-25 20:01 | 超短編小説 | Comments(0)
2011年 05月 22日

「ワンス・アポン・ア・タイム」Ⅱ

5月8日、もち米の田植えをした。
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新たにKファミリーが仲間に加わり、総勢14名での
手植えはあっという間に終わり、恒例の昨年末残った
もち米での餅つきをやった。白餅二臼、ヨモギ餅二臼、
豆餅二臼、キビ餅一臼、しめて七臼。
そして、搗(つ)きたての餅を皆で美味しく頬張っている
席で、悲しい発表をしなければならなかった。

「みなさん!今年のれんげ米は諦めましょう!
 一箇所、ほんの二坪ぐらいだけ、見事にれんげが
 花を咲かせていますが、あとはポツンポツンです。
 楽しみにしていた『ワンス・アポン・ア・タイム』
 来年までお預けにします。今年は普通のコシヒカリを
 育てます‥‥」

昨年、10年以上も耕作放棄していた田を耕し、水を
張ったまではよかったのだが‥‥。
乾ききっていた土はどんどん水を要求した。ところが、
今度はその水がなかなか引かないなか、時期も迫り
水気の嫌うれんげの種を蒔いた。数日後、可愛らしい
芽を出したのだが、冬を越せなかったのであろう。
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田圃一面だったら‥
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可憐なれんげの花

今年は早めに種を確保して、稲刈り前の田に蒔こう。
来年の「ワンス・アポン・ア・タイム」を夢見て‥。

by don-viajero | 2011-05-22 13:17 | ずくの会(米作り) | Comments(0)
2011年 05月 20日

串田孫一

キューバの旅の興奮も収まりかけた2月中旬から、
あの日「3・11」まで、暇に託(かこつ)けて20冊以上
新たな本を読んだ。アマゾンから届いた本の新しい
ページを捲ることに快感さえ覚えた‥‥。

あれから今日まで、あの日を境に読み掛けのものを
2冊読破した以外、新たなページを開いていない‥‥。

それでも何故か、若いころ読んだ串田孫一を4冊
本棚から引っ張り出して、拾い読みしていた‥‥。
『旅の断章』、『山の見える窓』、『思索の階段』
そして『ギリシャ神話』。

2ヶ月以上が過ぎ、震災に遭った多くの人々は、
明日に向け歩み出している。
でも‥でも‥‥。いつ終息するとも判らぬ原発が
春の黄砂のように鬱陶しく、息苦しくさせている。

始めのうちは高を括っていた。日本の技術力を
信じていたし、近い将来何とかしてくれるだろうと
思っていた。ところが、東電やその関係者たちの
隠蔽体質や役員たちの高額報酬に呆れ果て、命と
向き合い、日々原発の最前線で働いている人たちの
劣悪な食事や生活を目の当たりにするにつけ
「一体、この国はどうなっちゃったんだろうか?」
切なくなってきてしまう‥‥。

串田孫一の流麗な文章は、まるで荒んでしまった心を
洗い流してくれるようだ。一つ一つの言葉が踊り、輝き、
語りかけてくれる。少しだけ‥‥ほんの少しだけ
息苦しさを払いのけ、氏の世界に飛び込んでゆける‥‥。

by don-viajero | 2011-05-20 20:11 | | Comments(1)
2011年 05月 18日

黄色の世界・Ⅲ

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山吹
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菜の花
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我が家のパンジー

この時季の移ろいは、あまりにも早い。
足早に魔法使いが新たなページを捲ってゆく‥‥。

道端では、西洋タンポポが次から次へと花を咲かせ、
春の陽光をいっぱい吸い上げて、見事な黄色を
見せびらかせたあとの綿毛を飛ばそうと、ゆらゆら
準備に抜かりのないものが溢れ出してきた。

春のティンカーベルが疲れを知らずに、魔法の棒を
振り続けている。

GW、黄砂の影響でぼやけた光が、そうでなくとも重ぐるしい
現状を息苦しくさせていたが、昨日から抜けるような蒼い空と
目に染みる若葉がキラキラ輝いてきた。
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ヤシャブキとコナラの若芽

そんなことを感じる一瞬だけ、我が身の幸せを享受する
ことにしよう!

by don-viajero | 2011-05-18 21:07 | Photo | Comments(0)
2011年 05月 17日

LUZERN

旅を終える前日。
ヴェリコ・タルノボでの日本語学科大学生との
会話以外、得意な?日本語を駆使できなかった私は、
ルツェルンで堰を切ったように話しまくった‥‥。

その日の予定は初めから空白だった。
チューリッヒから何処へ行くかはすべて天候次第‥‥。

冬のヨーロッパの朝は遅い。8時を過ぎてようやく
白みかけてくる。夜、薄く降り積もった雪が、窓から
見える薄暗い景色を寒々とさせている。腐った白子の
ような鈍色(にびいろ)の雲は、すぐにでも白いものを
舞い落とす用意ができているようだった。温(ぬく)い
ベッドのなかで地図と睨めっこしながらルツェルン行きを
決める。

スイスのなかでも格段特筆すべき街ではないルツェルン。
2時間ほどぶらつき、小さな土産店に入った。
するとつかつかと歩み寄ってきたのが小柄な日本人女性。
旦那はスイス人。その店に、日本人はほとんど来ないと
いうことだった。私と同様、彼女も日本語に飢えていた
ようだった。
「せっかくスイスに来たのに、こんな天気ではねぇ‥」
「ヨーロッパの冬は、毎日がこんなようなどんよりした
 天気ですよ!それでも今日はリギ山が見えただけでも
 ラッキーと思わなくっちゃ!」
1000円ほどの買い物に1時間も付き合ってくれた
店員さん!ありがとう!!!もっとも、私が入店してから
新たな客は入ってこなかったのではあるが‥‥。
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リギ山
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フィーアヴァルトシュテッテ湖
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ゲシュネッツェルテス(24SF≒2100円)
仔牛肉とジャガイモをホワイトソースで煮込んだ料理。
スイスで唯一の外食。あとは朝食付きホテルの味気ない
コンチネンタルとすべてを近くのスーパーで調達。

by don-viajero | 2011-05-17 04:42 | Bulgaria/Swiss | Comments(0)
2011年 05月 13日

ZURICH Ⅳ

ステンドグラス・グロスミュンスター
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ステンドグラス・フラウミュンスター/シャガール作
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by don-viajero | 2011-05-13 20:20 | Bulgaria/Swiss | Comments(0)
2011年 05月 11日

ZURICH Ⅲ

グロスミュンスターの塔からの眺め
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ザンクト・ペーター教会
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フラウミュンスター
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チューリッヒ湖
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by don-viajero | 2011-05-11 20:21 | Bulgaria/Swiss | Comments(0)