陽気なイエスタデイ

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2008年 06月 02日

超短編小説 『審美眼』

定年後、本格的に絵を習おうと絵画教室に通い始めた。
そこで三人の親しい仲間ができた。

A氏はモディリアーニが好きで、
いつか逢った細君は細身のスラっとした方だった。

B氏の家に寄ったときには、彼の好きなルノワールが描くような
ぽっちゃりした可愛らしい奥様が出迎えてくれた。

C氏は今度、我々を自宅に招待してくれるそうだ。
彼の好みはピカソ。いまからワクワクしている。

「え?私のカミさんですか?
 私はモディリアーニもルノワールもピカソも好きですよ。
 だから、いまだに独り身なんですヨ!」

# by don-viajero | 2008-06-02 19:40 | 超短編小説 | Comments(0)