陽気なイエスタデイ

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2008年 04月 27日

花散らし

我が家には樹齢200年以上は経っているだろう山桜が五本ある。
おそらく今日が「満開宣言」であろう。

ソメイヨシノのように先に花が咲き、しばらくはその花々を
愛でることもなく、咲いたと思ったらすぐに葉が出てくる。
この五本のうち、毎年一本だけがやけにピンク色の花を咲かせる。
しかし、今年のように急に暖かくなったせいか、
みな同色の淡い白んだ色合いである。

ダライ・ラマ14世の言葉に
「本当の意味での愛と慈悲は、決して怒りの心とともに
 くることはありません」がある。

ほとんど同じ土壌に育った山桜でも種が違えば花の色も違う。
違うからこそ、それぞれに美しさがある。

長野で行われた「聖火リレー」で善光寺の示した態度は
仏教徒ならずとも全世界の人々に多くの共感を与えたことであろう。

ほんのちょっとした気候のいたずらによって、
色を変えてしまった山桜。

しかしながら、彼の地で暮らす人々の心はそんなちょこっとしたことでは
変えることはできないだろう。
それが歴史であり、きっと来年はまた我が家の山桜の一本も
見事なピンク色の花を咲かせてくれることであろう。

長野での桜の花散らしのなか走った聖火が、
善光寺に集まった人々や僧侶たちの祈りとともに平和と友好の
メッセ-ジとして届くことを期待したい。

# by don-viajero | 2008-04-27 19:30 | エッセー | Comments(0)