陽気なイエスタデイ

donviajero.exblog.jp
ブログトップ
2009年 12月 10日

EXPO'70

夢を見た。父と二人して長蛇の列に並んでいる夢を‥‥。
三波春夫のあの歌が聴こえてきた‥‥。
-こんにちは こんにちは 西の国から
  こんにちは こんにちは 東の国から
  こんにちは こんにちは 世界の人が
  こんにちは こんにちは さくらの国へ
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・-

てっぺんにある金色に輝く顔。お腹と背中にも顔がある。
左右に手を伸ばした姿は、変てこなウルトラマン。
そう『太陽の塔』だ。大阪万国博覧会。

1970年、高校一年の春休み。
開幕して間もない万博を、父と一緒に見に出かけた。
父は一日だけ付き合い、先に帰郷した。
尼崎に暮らす父の従兄弟の家に世話になり、
一週間通い詰めた。
新大阪駅から会場行きのアルミニウム製の車両は、
未来の乗り物のように光輝いて鮮烈だった。

モノレールに動く歩道、ロープウェイに電気自動車、
空中ビュッフェに空中エスカレーター、電気通信館にあった
ワイヤレステレフォン、携帯電話なんかなかった時代だ。
ウルトラソニックバス(人間洗濯機)はまるで星新一の世界だ。
蚊遣りブタのようなガス・パビリオン、古河パビリオンの七重の塔、
360度の九面マルチスクリーンのあった東芝IHI館‥‥。
毛糸玉から糸を引き出すように、想い出が次々と
フラッシュバックして甦る‥‥。
エアードーム式のアメリカ館の目玉は、アポロ11号が月から
持ち帰った月の石と月着陸船だった。ソ連館も宇宙船ソユーズと
ボストークを展示していた。ロンドン橋を模したイギリス館、
水中に建っていたオランダ館、ガラス張りのチェコ館‥‥。
いままで見た事もない、たくさんの外人さんたち。
なかでも、カナダ館の受付嬢の尖って、いまにも制服を
突き破りそうな胸には度肝を抜かされた。

「人類の進歩と調和」を謳ったテーマは「人類の辛抱と長蛇」と
揶揄され、人の波に揉まれながらも、ほとんどの
パビリオンを観て廻った。

40年前、21世紀の未来は、世界が平和になり、ひょっとしたら
宇宙にも行けるようになるかもしれない。様々な病気も克服され、
人間はもっと長生きができるかもしれない。
そんな、確かにすばらしい未来があったはずだ‥‥。

by don-viajero | 2009-12-10 19:48 | エッセー | Comments(0)


<< 思い出の一冊・Ⅱ      ロマン >>