2010年 05月 22日
明日の貴重な日曜日、拠所(よんどころ)ない仕事が 入ってしまったので、強引に休日にしてしまった。 一週間に一度の15㌔ランニング。 日曜日に雨が降ったり、何らかの理由で走れなくとも、 帳尻合わせのようにして、他の日を割り当てる。 一つの休日を空ければ、15日間、半月走らないことに なってしまう。走ることが趣味とまではいかなくとも、 ある種の強迫観念に駆られる‥‥。 また太ってしまうのではないか?‥‥と。 録画された映像を繰り返し流しているような休日の日課だ。 しかし、その都度飛び込んでくる景色は、冬とは違い、 一つとして同じ波が寄せないように、日々表情を変えている。 晴れれば初夏を通り越して、真夏を思わせる陽気だ。 一気に黄色い松の花粉が飛び交い、埃っぽいくせに ほんのちょっぴり黄緑色の香りが溶けているような春の風。 週初めに水鏡のように澄んだ水を湛えた田んぼは、 表面をウグイス色に濁らせてしまっている。 ジグソーパズルのような木漏れ日が、途切れ途切れに 足元を照らしている快適な林間コース。両脇に広がる 森からは、小鳥たちの歌声が軽やかに響き渡り、 生い茂った葉の隙間を縫うようにしてその影がよぎる。 昔、それが耳に入ると聴こえなくなってしまうと脅された タンポポの綿毛もほとんどどこかへ飛び去ってしまい、 連綿と子孫を広げている。後に残されたものたちは、 みすぼらしく雁首を揃え、坊主頭をさらしている。 いっときの花々の競演は彩りも失せ、替わりに様々な色の ツツジが通りを飾っている。 快調に走り終え、我が家の木陰を覗けば、今年も楚々とした 著莪があちこちに咲き乱れ始めた。 参:「ダイエット」
by don-viajero
| 2010-05-22 20:08
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