2010年 09月 11日
毎年繰り返されるようにやってくる夏。 そのなかでも、今年はとりわけ一番夏らしく、暑い日が 続いた。正直、老体(笑)にはいささかきつかったが‥。 「〇〇ちゃんと遊んでくる~!」 予定なんかない。 兎に角、友だちの〇〇ちゃんと逢って、その日の 行動が決まる。 「暗くなるまでには帰ってくるんだよ!」 背中に聞こえる家人の声は遠くへ流れてゆく。 朝食を済ませ、全速力で自転車を漕ぎ〇〇ちゃんちに 向う。そこには△△ちゃんもすでに来ている。 夏休みの一日が始まる。 どんなに暑くても、自転車に乗ってあちこち走り回った。 入道雲がモコモコ湧き上がり、夕立に遭遇しての雨宿りも、 それはそれで楽しかった。毎日が新鮮な夏休みだった。 多少の心配はあったかもしれないが、子供たちの世界を 堪能させてくれた。いい時代に生きた少年期。 一つ一つの夏が終わり、誰もが大人に近づいていった。 真っ青な空を眺めると、入道雲から羊たちが長閑に浮遊し、 季節の変わり目を告げている雲が流れてゆく。 耳の奥から聴こえてくる達郎の透き通ったあの歌。 『さよなら夏の日』。 そう!みんな大人になってゆくんだ! つい先日までのセミの音で充満していた炎天下。 今日、一匹だけが夏の盛りに鳴くのを忘れていたように、 ジージーとその音を高らかに響かせていた‥‥。
by don-viajero
| 2010-09-11 21:51
| エッセー
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