2011年 04月 22日
ソフィアから南へ約120キロ。リラ山の奥深くにひっそりと、 リラの僧院はある。ブルガリア正教の総本山ともいうべき 僧院である。バスに乗って、葉を落とし雪の被った鬱蒼とした 木々の合間をぬって、一本の山道を揺られて行くと、曲がり くねった道の先に突然現れる、色彩豊かな僧院の門‥‥。 6時発ソフィア行きのバスに乗るため、5時45分ごろチェック アウト。ネオン一つなく、灯りはポツン、ポツンと離れた場所に あるだけで、空を見上げれば深い暗闇を照らす無数の星たちの なんと美しいことか!この日は、このブルガリアの旅でも特筆 すべき一日だった。少し長くなるので2回に分けて当時の 日記を抜粋する。 -‥略‥ ここからの乗客は私も含めたった3人だけ。暖房の効いた バスは定刻通り6時出発。30分ほどでサンダンスキ。 ブラゴエフグラッドには7:45着。8:00発のリラ村行きに 乗り換える。40分ほどでリラ村の小さなバス停に到着。 閑散とした村だ。僧院行きは12:45までないとのこと。 タクシーもないこの小さな村で4時間もブラブラしなくては ならない羽目になった。冬時間のため極端に便数が 少ないのだ。プレハブの小さなカフェで熱いコーヒーを飲む (一杯たったの30円)。ウエィトレスの可愛いお姉ちゃんと 数人の客。こうして自分は一人でブルガリアの小さな 小さな 村のちっちゃなカフェで暖かなコーヒーを飲んでいる。 まるで自分史の中の絵になる場面ではないか!この4時間が 徒労の時間で終わるか否かは誰一人判らない。遥か日本から やって来た、たった一人の異邦人。 ‥中略‥ カフェを出て足は学校らしき建物がある高台へと向かう。 眺めの良いその場所からは、リラの僧院があるらしき方向に 雪を被った山々が見え、村全体を見渡すことができる。そこは、 思った通り学校だった。窓から顔を出している女の子たちに カメラを向けると大騒ぎ。下へ降りてくるよう手招きをすると、 先生を含めて15人ほどがドワドワと玄関前に集合。みんなで 記念写真を撮る。これこそが俺流の旅だ!気分はすごくいい! 彼らと別れ、再び村の中をあてもなく散策。(続く)-
by don-viajero
| 2011-04-22 19:57
| Bulgaria/Swiss
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