2007年 11月 26日
小学校高学年のときだったと思う。 母が自動車の免許を取った。今から40数年前である。 そのころ、免許取得者さえ少なかった時代。 ましてや女性ドライバー自体珍しいことだった。 当然、商売柄車の購入も早かった。 初めての車は「パブリカ」のライトバン。 その一、二年後電話に加入した。 町には有線放送という、加入した町民同士だけが 利用できるものがあり、電電公社の電話は あまり必要としなかった。 それだけ、昔は狭い地域社会であったということだろう。 我が家に公社の電話が入ったのは中学一年のときだ。 地元局のラジオリクエスト番組を多くの クラスメイトが聴いていた。 その電話で何回かチャレンジして番組に繋がった。 パーソナリティとの会話は、私が生まれて初めて 聴衆の場にデビューした瞬間だった。 リクエスト曲はビートルズの「Yesterday」 翌日のクラスではヒーローである。 おそらく当時、公社の電話というものは皆の 垂涎(すいえん)の的であったに違いない。 それぞれの家庭にあって必要なものと不必要なものが はっきりしていた時代だったのだろう。 例えばテレビ。 同じころ、白黒放送に何の違和感もなく見入っていた。 しかし、あるときクラスで後ろの席の子が、 「サスケ(白土三平原作)の眼って赤いんだよ!」 -ほぉ~、そぉなんだぁ!- 悔しかったね!画面がカラーでない者には‥‥。
by don-viajero
| 2007-11-26 20:27
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