2011年 05月 17日
旅を終える前日。 ヴェリコ・タルノボでの日本語学科大学生との 会話以外、得意な?日本語を駆使できなかった私は、 ルツェルンで堰を切ったように話しまくった‥‥。 その日の予定は初めから空白だった。 チューリッヒから何処へ行くかはすべて天候次第‥‥。 冬のヨーロッパの朝は遅い。8時を過ぎてようやく 白みかけてくる。夜、薄く降り積もった雪が、窓から 見える薄暗い景色を寒々とさせている。腐った白子の ような鈍色(にびいろ)の雲は、すぐにでも白いものを 舞い落とす用意ができているようだった。温(ぬく)い ベッドのなかで地図と睨めっこしながらルツェルン行きを 決める。 スイスのなかでも格段特筆すべき街ではないルツェルン。 2時間ほどぶらつき、小さな土産店に入った。 するとつかつかと歩み寄ってきたのが小柄な日本人女性。 旦那はスイス人。その店に、日本人はほとんど来ないと いうことだった。私と同様、彼女も日本語に飢えていた ようだった。 「せっかくスイスに来たのに、こんな天気ではねぇ‥」 「ヨーロッパの冬は、毎日がこんなようなどんよりした 天気ですよ!それでも今日はリギ山が見えただけでも ラッキーと思わなくっちゃ!」 1000円ほどの買い物に1時間も付き合ってくれた 店員さん!ありがとう!!!もっとも、私が入店してから 新たな客は入ってこなかったのではあるが‥‥。 仔牛肉とジャガイモをホワイトソースで煮込んだ料理。 スイスで唯一の外食。あとは朝食付きホテルの味気ない コンチネンタルとすべてを近くのスーパーで調達。 #
by don-viajero
| 2011-05-17 04:42
| Bulgaria/Swiss
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